タクスィム・ゲズィ公園運動の際、投稿ツイートが問題となったルザー・カヤアルプ選手に、国際レスリング連盟(FILA)から処分が下った。トルコを代表するレスリング選手は、人種差別的発言を理由に6か月の大会出場禁止に処された。
タクスィム・ゲズィ公園運動の際、国民的なレスリング選手であるルザー・カヤアルプ氏が個人のツイッターアカウントから書き込んだメッセージが大きな波紋を呼んだ。特に、参加者について「アルメニア人に広場を明け渡すとは。神よ天罰を与えよ、ならず者の参加者に」とツイートすると、カヤアルプ選手のこの発言はメディアで広く取り上げられた。ヨーロッパ選手権ならびに世界選手権で優勝した、ナショナルチームのレスリング選手である彼は、この状況を受けて当該のツイッターアカウントは自身のものでないと主張した。しかしこのツイート後、カヤアルプ選手について、国際オリンピック委員会(IOC)にも国際レスリング連盟(FILA)にも苦情が寄せられた。
■3週間前に処罰が与えられた
FILAはこの件に関して3週間前に決定を下し、ルザー・カヤアルプ選手の態度を「人種差別」であると見なした。レスリングのトルコ代表であるカヤアルプ選手は「アルメニア人に対する差別的な発言をしたこと」を理由に、6か月の大会出場禁止に処された。これにより、2014年1月11日まで、いかなる国際試合にも出場できなくなったが、本人は処罰に異議を唱えていないという。カヤアルプ選手は、2012年のロンドンオリンピック120キロ級で銅メダルを獲得している。
FILAは、カヤアルプ選手の処分理由に「人種主義」を挙げてはいない。しかしFILAの関係筋はハベルチュルク紙に対し、処罰はこれが原因で下されたと当初から明らかにした。
■世界選手権には不出場
ルザー・カヤアルプ選手が受けた処罰は、9月16から22日にハンガリーの首都ブタペストで開催される2013年レスリング世界選手権に参加できないことを意味する。カヤアルプ選手は、2011年の世界選手権グレコローマンスタイル120キロ級で優勝した。
■地中海大会で旗手に
ルザー・カヤアルプ選手はメルスィンで開かれた地中海競技大会の開会式で、トルコ人選手団の先頭を歩き、新月旗(トルコ国旗)を持った。カヤアルプ選手のゲズィ運動に関する言動の後、彼がこの役を担ったことも議論の的となった。
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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:31148 )