【ハムシャフリー・オンライン】アリー・アクバル・サーレヒー原子力庁長官は、「神の助けにより、イラン原子力庁がこれまでとってきた方針、そして歴代の原子力庁長官が苦労して行ってきた政策を継続させ、さらなる成果を生みだすことができればと思っている」と述べた。
アリー・アクバル・サーレヒー氏はファールス通信とのインタビューの中で、フェレイドゥーン・アッバースィー氏の後任として、副大統領兼イラン原子力庁長官に任命されたことを認めた上で、約30分前にモハンマド・レザー・サーデグ大統領顧問からこの辞令が通知されたことを明らかにした。
同氏は、人民の祈りによって、同職で成功を収めることができることを願っているとした上で、「神聖なるイラン・イスラーム共和国体制に奉仕することができるのであれば、それがどこであれ、われわれはそれをイバーダ(神への礼拝)だと理解している。神の恩寵により、この重責を首尾よく、国益のために前進させることができることを願っている」と語った。
同氏は、外相に指名される前までイラン原子力庁長官の職にあったことについて言及した上で、「〔私が原子力庁長官時代に〕われわれは〔ウランの〕20%濃縮をゼロ以下から開始し、さまざまな設備を〔自前で〕設計することで、それを結果に結びつけることに成功した」と述べた。
同氏はさらに、「われわれはこの国の若者たちの努力と神の助け、そして人民の良き祈りによって、2年の歳月でこの燃料を国内で製造することに成功した。これはイラン・イスラーム共和国体制の誇りである」と続けた。
サーレヒー氏は、イラン原子力庁の仕事の中心は電力生産を目的とした商業用原子炉の製造と、ラジオアイソトープを生産するための研究炉の製造だとした上で、「同庁の活動は100%平和目的であり、イラン人民の利益を目指すものである」と付け加えた。
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サーレヒー氏はアメリカで原子力工学の博士号を取得し、これまでにシャリーフ工科大学学長、文化高等教育省教育担当次官、イスラーム国際大学学長、ウィーンにあるIAEAのイラン常駐代表、ジッダにあるイスラーム会議機構の副事務局長、副大統領兼原子力庁長官、外務大臣などを歴任した。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31191 )