エジプトのクーデター政権は、イフラス通信社カイロ支局の支局員らを拘束し、カイロ支局長のターヒル・オスマン・ハムデ氏を逮捕した。エジプト南部の都市ルクソールでは今日トルコ人観光客二名が逮捕され、数時間後に釈放された。また、ファティフ・モスクで逮捕されたTRTの記者メティン・トゥラン氏の勾留期間は2週間延長された。
エジプト治安部隊と兵士による、エジプトで取材を続ける記者らに対する弾圧が強まる中、ついにイフラス通信社のカイロ支局が治安部隊の妨害を受けた。イフラス通信社の全世界向けテレビ放送を行う中継担当者らはエジプト警察によって拘束された。またイフラス通信社カイロ支局長のターヒル・オスマ ン・ハムデ氏は、治安部隊によって警察署へ連行された。ハムデ支局長の現在の様子は不明。
■トルコ人観光客、釈放
エジプト南部の街ルクソールでは、撮影禁止の歴史的区域内で写真を取ったとして逮捕されたトルコ人観光客二名が釈放された。
アナドル通信の報道によると、同地域の警察署長であるヒュスニュ・フセイン准将はマスコミに会見を開き、トルコ人観光客の持つカメラを押収し、不適当な動画や写真がないことを確認したのち、その二人を釈放したと話した。
■勾留期間延長
金曜日、エジプトのファティフ・モスクで逮捕されたTRT記者メティン・トゥラン氏の勾留期間が、検察当局によって二週間延長された。勾留期間延長の理由として「書類の不備」が挙げられており、カイロにあるトルコ大使館が検察当局のこの決定に抗議している。
入手された情報では、昨日検察当局へ提出される予定だったトゥラン記者の調書が、今日の午後になってようやくととのえられた。この調書の中には、トゥラン氏と関係のあるエジプト人らが「テロリスト・グループと一緒に活動した」との主張や、トゥラン氏本人がしたとされる「ファティフ・モスクには他のジャーナリストらと一緒に、取材をするために行った。取材以外の目的はなかった。事件が起き、モスクに閉じ込められた」との供述も記載されている。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:31207 )