エジプトの首都カイロで治安部隊がムスリム同胞団支持者たちの立てこもるファティフ・モスクの強制排除を行った。モスクで脱出できずにいたトルコ国営放送の記者メティン・トゥラン氏とアナトリア通信社の記者ヒバ・ゼケリヤ氏が拘束され、拘置所に送られた。
エジプトの首都カイロで治安部隊がムスリム同胞団支持者の立てこもるファティフ・モスクの強制排除を行った。
治安部隊の介入の間、武力衝突が起こった。モスク内に催涙弾を投げ入れた警官隊は、多くの人々を拘束したと発表した。
モスクで脱出できずにいたトルコ国営放送の記者メティン・トゥラン氏とアナトリア放送局の記者ヒバ・ゼケリヤ氏も拘束され、トラ拘置所へ送られたことが報じられた。
■1004人が拘束
金曜日に国中で少なくとも173人が亡くなり、1000人以上のムスリム同胞団支持者が拘束されたことが報じられている。
ファティフ・モスクで昨日16日から続く緊張は今日17日大混乱へと発展した。長時間の緊張状態が続いたのち、抵抗する人々への退去の説得に失敗した警官隊は、催涙ガスで介入した。
目撃者によると、衝突の際、双方が銃撃を行ったという。テレビ放送ではモスクのミナレットにいる武装した人と警官との間の射合いの動画が報じられた。
アル・ジャズィーラ・テレビ局は、ファティフ・モスクから銃声が聞こえる間、中にいたある女性と携帯電話で会話をした。
「ここには安全な人は誰もいない。モスクの中で発砲が行われている」と女性は話した。女性が話している間、銃声が聞こえた。
一方、抵抗運動をしていた何人かの人々が引きずられて立ち退かされたのが目撃された。これらの人々は警官が警備したにも関わらず、外で手に棒を持って待機していた人々の攻撃にすぐに加わったことが明らかとなっている。
■ザワヒリ氏の弟を拘束
一方、エジプト政府関係者は、アルカーイダの指導者であるアイマン・ザワヒリ氏の弟を拘束したと発表した。治安部隊によると、ムハンマド・ザワヒリ氏はモルシ前大統領との関係があるとしてギザ市で拘束された。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:鈴木歩美 )
( 記事ID:31250 )