アレヴィー派代表団、ギュル大統領に要望書提出「ボスフォラス第三橋の名前は再考を」
2013年08月27日付 Milliyet 紙


ヨーロッパとトルコの22の県に住むアレヴィー派の人々への聞き取り調査により作成された報告書が発表された。それによると、地域住民の圧力にもっとも多くさらされているのはアレヴィー派だという。

アブドゥッラー・ギュル大統領は一昨日フベル宮でアレヴィー・ベクタシー文化協会(ABKE)の代表団と面会した。代表団はギュル大統領へ、アレヴィー・ベクタシー派の問題に関する報告書を提出した。ヨーロッパとトルコの22の県に住むアレヴィー派の人々と直接対面して聞き取り調査を行い、3年間かけて準備され、9人の知識人が筆を執った報告書において、以下の内容が明らかにされている。

*アレヴィー・ベクタシー派の信仰に関係する問題に対し、これまで政府により前向きで建設的な努力がまったく示されなかった。このため、アレヴィー・ベクタシー派の人々の政府の努力に対する期待はまったく失われてしまっている。

*アレヴィー・ベクタシー派の人々は、トルコ共和国の国民であることを誇りに思っているが、その一方で、自分たちが、「継子」扱いを次第につよめ、彼らの要望を全く考慮しなくなってきた政府によって統治されていると感じている。日常生活で見られる地域住民の圧力に最も苦しんでいるのは、アレヴィー・ベクタシー派の人々なのである。

■宗務庁は不平等な扱いをしている

*アレヴィー派が共通して持っている意見では、公の場での差別や他者化、排斥運動の域に入るようなことは、ほとんどどの政権時にも行われてきたが、最近この問題における苦痛は深刻化している。

*アレヴィー・ベクタシー派の人々の考えでは、宗務庁は、特定の集団の信仰を基本としており、この集団の信仰を、まるで全ての市民に押し付けることを任務とする状態になっている。

*公共の場へ与えられる名称では、社会全体の感受性に気を配らなければならない。例えば、一つの歩み寄りとして、第三ボスフォラス大橋につけられるヤウズ・スルタン・セリムという名前の代わりに、ユヌス・エムレのような社会全体に関連する名前が選ばれるべきである。

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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:31280 )