モスク・ジェムエヴィ複合施設、アンカラに建設へ
2013年09月02日付 Zaman 紙


スンナ派とアレヴィー派の共存に重要な寄与をする計画が、アンカラのママク郡で行われようとしている。

ハジュ・ベクタシュ・ヴェリ文化教育健康研究財団とジェム財団が共同で始めた「モスク・ジェムエヴィ文化センター」が9月8日に着工する。3264㎡の敷地に建設されるキャンパスの中で、モスクとジェムエヴィは隣同士となる。計画について述べたハジュ・ベクタシュ・ヴェリ文化教育健康研究財団のケマル・カヤ会長は、センターが人々の間の偏見を乗り越えることに寄与する重要な一歩になると話した。カヤ会長は、「アレヴィー派とスンナ派の兄弟がそこでお互いを知ろうと努め、両者ともお互いについての偏見を捨てるだろう」と述べた。

モスクとジェムエヴィが同じキャンパスの中に位置する場所には、デデの部屋、イマームの部屋、ザキルの部屋、350人収容の講堂、同じく350人収容の給食施設、葬儀のための湯灌室と霊安室、屠殺場、貧しい家族の子供たちのための勉強部屋、応接室、談話室が設置される。ママク・カルタルテペ街区に着工されるセンターは、セルジューク様式で建設される。この計画のテーマは「モスクもジェムエヴィも、さあ心を一つにしよう」であり、その詳細について話したケマル・カヤ会長は、その目的が、中東で起きている宗教対立がトルコに波及するのを防止することだと述べた。キャンパスの中央に大きな広場ができるとしたカヤ会長は、「人々は自分たちの間の心配ごとについてお互いに話しをし、お互いの言葉に耳を傾け、理解しようとするだろう。聖アリーが言ったように、『人は知らないものに対して敵である』。どうかそこで人々がお互いをより良く知ろうとし、お互いについての偏見を捨てればよいのだが」と話した。カヤ会長は、この計画に双方から肯定的な反応を得ていると付け加えた。ジェム財団アンカラ支部のシャーヒン・アクンジュ支部長は、ゲズィ公園事件の後、一部の悪意を持つグループがアレヴィー派とスンナ派の対立を煽っていると指摘した。「この計画はまず、このようなことを阻止することだ」と話すアクンジュ氏は、以下のように続けた。「このセンターは、アレヴィー派とスンナ派が同一堂に会し、人々が一つの中庭に座ってチャイを飲め、同じ公園で散歩でき、お互いに行き来できることを示すだろう。そして、両方の場所で行われる礼拝が、何ら違うものではないということを、皆に示すことを我々は望んでいる」。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:31329 )