ラフサンジャーニー、体制関係者による外交政策に関する非公式発言を批判
2013年09月01日付 Jam-e Jam 紙

 ハーシェミー=ラフサンジャーニー公益判別評議会議長は、国の外交政策に負の影響を与えかねない、〔外交政策には直接関わりのない〕非公式の個人・チャンネルによる政治的発言を批判した上で、「〔外交政策に〕関係のない人々による非公式的かつ極端な立場の発言は控えるべきだ。体制の原則的立場は、責任を有する公式チャンネルを通じて、よく練られた形で表明されるべきものだ」と述べた。

 イラン学生通信の報道によると、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーは、ハサン・ロウハーニー大統領やマフムード・アフマディーネジャード前大統領が出席する中で開かれた公益判別評議会の昨日の会議で、イスラーム世界で高まりつつある危機に強い懸念を表明した上で、「アメリカが地域で取っている冒険主義的な立場の真の標的はシリアだけでなく、中東全域に及んでいるように思われる」と語った。

 同師は、アメリカとその同盟国が地域で見せている戦争を煽るような動きにはイスラエルの関与が存在すると指摘した上で、「彼らの意思で戦争を起こすことは可能かもしれないが、しかしそれを終結させることは、彼らの自由にはならないだろう」と付け加えた。

 公益判別評議会議長はまた、イスラエルに対する堅固な要塞として、地域においてシリアが担っている戦略的重要性について強調した上で、「黒雲のように地域全体を覆っているアメリカの冒険主義に対し、イラン・イスラーム共和国は高い注意力と意識を保って対応する必要がある」と述べ、さらに「内側の団結や連帯を守りながら、イスラーム革命を護持していかねばならない」と強調した。

 なお、この会議ではまず、シリア危機をはじめとする地域の最新の政治状況が議論・検討された。ロウハーニー大統領からは、シリア情勢と同国の国内の動き、ならびに同国に対する国外からの脅威に関する分析が提起され、シリア情勢に対するイラン・イスラーム共和国の原則的立場について、委員らに説明があった。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31357 )