中国の国営新華社通信は、2020年のオリンピック開催地はイスタンブルに決定したという速報を流し、中国のメディアを混乱させた。
中国の国営新華社通信は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われた投票について最初に流した速報の中で、オリンピック開催地がイスタンブルに決定したという情報を流した。
投票が終わる前の現地時間午前3時10分に、新華社通信が「イスタンブルがオリンピック開催権を獲得した」という速報を流したことが、中国国内の新聞が混乱する原因となった。中国国内で朝刊の印刷を待っていた新聞社のいくつかは、「オリンピックはイスタンブル」という印刷をしてしまった後、訂正を見て再び印刷し直さなければならなかった。
長沙晩報の副編集長は、中国版Twitterとして知られている「微博(weibo.com)」上に、新華社が全国通信社として購読者に誤った情報を流したことが理由で、出版済みの約10万部の新聞を回収し、再度印刷したと書き込んだ。同新聞は、損失は莫大であり、新華社は(この事実を)説明する責任を負っていると記した。
中国では新華社の速報の後、多くの新聞社がオリンピック開催権を得た都市はイスタンブルだと報道した一方で、新華社はその後の報道で、開催権を得た都市は東京だと報じて誤りを正した。
一方、全国紙は訂正の後、日本が2020年夏季オリンピックとパラリンピックの開催権をえ、東京は二回目のオリンピックが行われることになる最初のアジアの都市だということを、読者に報じた。
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( 翻訳者:小瀬康太郎 )
( 記事ID:31397 )