2012年度の経済成長率、マイナス5.4%:国会調査センターが発表
2013年09月05日付 Mardomsalari 紙
国会調査センターのジャラーリー所長は国の経済状況に関する報告書を提出する中で、〔イランの長期目標である〕「イラン20年ビジョン」では国の年間経済成長率が8%となることが期待されていたと指摘した上で、「これまでの道のりは期待を下回るものだった。この間、最も高い成長率を記録したのは1381年〔2002/03年〕の8.75%で、最も低かったのは、伝えられるところでは1391年〔2012/13年〕のマイナス5.4%だった」と述べた。
カーゼム・ジャラーリー所長は国会公開会議で、国の最新状況についての報告書を国会議員らに提出した。
同所長はその上で、「革命以後の数年間、我が国は多くの、繰り返し生じる問題に悩まされてきた。各政権は発足後、これらの問題の解決を約束したが、しばらくすると、これらの問題は解決されないまま残されていることに気がつくというのが常だった。資金を注入すればするほど、問題も解決するのではないかと考えられた時もあったが、しかし外貨収入が順調で〔多くの〕資金を〔国民経済に〕注入したときも、事実上何も起きず、問題は解決されなかった」と述べた。
シャーフルード選出の議員である同氏はさらに、「新政権が発足し、われわれも国会議員となって2年足らずである今、強い意志をもって、政府と協力して、国の抱える問題の一部を解決し、国民〔の要望〕に応える必要がある。そのためには、戦略計画を策定し、また三権の間で、国の抱える問題の解決に向けた合意文書を交わす必要があろう」と語った。
カーゼム・ジャラーリー氏はさらに、
我が国の抱える問題の一つに、国の統計制度の問題が挙げられる。イラン統計センターは現在、91年度の経済成長率をマイナス5.4%と発表しているが、同センターは以前、別の数字を発表していた。政権が変わったとたんに、成長率はマイナス5.4%だということになったのである。これは一体、どういうことなのだろうか。われわれが国の責任者として、政治的アプローチとともに変わってしまうような統計・情報をもとに政策決定をしなければならないというのは、まさに悲劇である。
と指摘した。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
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