カッパドキアの町の全商店、日土国旗で哀悼
2013年09月10日付 Zaman 紙


二人の日本人観光客が刃物で襲われた事件から一夜明けた今日(9月10日)、ネヴシェヒルの中心部に程近いギョレメでは、商店などの店主たちがトルコと日本の国旗を掲げて哀悼を示した。トルコと日本はこれまでもずっと友好国であり、事件を絶対に許さないと話す店主らは、その気持ちを表すために店頭に国旗を掛けていると説明した。

ゼミ渓谷でハイキングを楽しんでいた栗原舞さんと友人Tさんは、何者かに刃物で襲われた。栗原さんは刃物で刺されて負傷した結果、事件現場で死亡し、Tさんは救急車でİ・シェヴキ・アタサグン・ネヴシェヒル国立病院に搬送された。Tさんは頸部や身体の広範囲に刃物による傷を負っており、病院で手術を受けた。手術は成功し、回復に向かったTさんは、すぐに話すことは出来なかったものの、筆談で会話出来るほどになったという。またTさんが、襲った犯人が大柄な男性一人だったと話したことも明らかとなった。しかし、この事件が暴行目的なのか、それとも強盗目的なのかはまだ判っていない。

栗原舞さんとTさんが渓谷散策のために自転車をレンタルした、ギョレメ中心にある「カッパドキア・レンタサイクル」の店員タジハン・オズデミルさんは、「こんなことをした奴は人の風上にも置けない。私たちギョレメの町の人ではないと思う。よそ者だ。とても残念な事件だ。日本はぼく達の一番親しい、「友人」と呼ぶ国だ。ギョレメへやってくる日本人は皆英語を知っているから、コミュニケーションに問題はない。うちに自転車を借りに来たとき、彼女たちはとても楽しそうだった。女の子二人組で、とても明るい子たちだった。ギョレメを見て回りたいと言っていたよ、最初はローズバレーに行くと。おそらく最初にローズバレーに行き、それから事件の起きたゼミ渓谷へ向かったのではないか。うちから自転車に乗って行ったよ」と話した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:31410 )