高齢者、養老院での暮らし平均4.4年
2013年09月15日付 Zaman 紙


家族社会政策省が養老院の入所者449人を対象に行った調査によると、高齢者は一人暮らしを続ける困難への不安から養老院を選択している。

高齢者の養老院への入所理由のなかで、20%が孤独、17%が面倒を見る人の不在が上位に来る。高齢者の養老院での暮らしは平均4.4年である。

家族社会政策省の障害者・高齢者サービス局は、「トルコの養老院に入所している高齢者の入所理由と養老院での生活に関する意見」という見出しで調査を行った。調査のなかで、養老院の立地、高齢者に必要なサービスに関して養老院のサービスの利用希望状況、高齢者が養老院のサービス利用する理由と養老院での生活に関する意見を分析した。

調査では、省の管轄している公立の養老院、高齢者介護リハビリセンターで生活しており、コミュ ニケーションのとれ、寝たきりでなく、身の回りのことができ、認知症でない60歳以上の449人の高齢者と面談が行われた。アンケートには合計75項目の質問があった。高齢者の65.9%(296人)が男性で、34.1%(153人)が女性である。最も大きな割合を占めるのが70歳から74歳のグ ループで、20%を占め、最も小さな割合を占めるのが60歳から64歳のグループで、14%である。調査に参加した89.1%が結婚経験者であり、10.9%が結婚を経験していない。高齢者の半数以上が、配偶者を亡くしており、74.4%には子供がいる。養老院で配偶者と一緒に生活している割合は6.9%である。高齢者の3分の2が養老院に入所するために自分自身で申請している。養老院を選んだ理由の中で最も多かったのが一人暮らしと将来への不安であった。18%近くが近親者に負担にならないために養老院を選択している。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:31448 )