ハタイ県ヤイラダウ郡で、シリアのものとされるヘリコプターが墜落した。ビュレント・アルンチ政府報道官は、ヘリコプターは領空侵犯をしたためトルコ戦闘機によって撃墜されたと発表した。
トプラクトゥタン駐屯所に程近いシリア領土で起きた墜落事件について調査を行なったトルコ軍関係者は、瓦礫地帯にヘリコプター1機が墜落したと断言したが、機外へ脱出したとされるパイロット2名については今のところ何も明らかにしていない。
シリア政府軍所有のMi-17ヘリコプターは、トルコの領空へ2km侵入した。
ビュレント・アルンチ副首相は、シリア国境において墜落したヘリコプターは、領空侵犯を行なったためマラティヤを発った(トルコ軍の)飛行機によって撃墜されたと述べた。
副首相兼政府報道官のビュレント・アルンチ氏は、閣議後に会見を開いた。アルンチ報道官は、今日(16日)国境地帯でシリア領土内に墜落したヘリコプターは、トルコの領空へ侵入したためマラティアを離陸したトルコの飛行機によって撃墜されたのだと述べた。アルンチ報道官は次のように語った。
「シリア所有のMi-17ヘリコプターは、今日14時20分ハタイ県ヤイラダウ郡ギュヴェッチにおいて、トルコの領空へ2km侵入した。空軍は断続的に警告を発したが、シリアのヘリコプターは侵入を続けたため、マラティヤから飛び立ったトルコ国軍の飛行機は14時25分にロケット弾を発射し、その結果ヘリコプターはシリア領土内に墜落したことが確認された。ヘリコプターはシリア側へ墜落したため、現段階では乗組員に関する情報を把握できていない。国境地帯ではトルコの航空偵察隊が24時間体制で飛行している。トルコの飛行機が撃墜された事件の後、特にアクチャカレ、ヴィランシェヒル地域に対しシリア側から断続的に威嚇射撃が行なわれていたため、我々は交戦規定を改定し、新たな作戦を取っていた。」
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:31456 )