金曜礼拝導師が評価「国連総会でのロウハーニー演説はイスラーム体制の宣伝となった」
2013年09月28日付 Mardomsalari 紙

 テヘラン臨時金曜礼拝導師は、国連総会でのハサン・ロウハーニー大統領の演説は力強く、豊潤で、理に適ったものだったと評した上で、「大統領の演説はイスラーム体制の宣伝となった」と述べた。

 イラン学生通信の報道によると、エマーミー=カーシャーニー師はテヘラン金曜礼拝での説教で、国連総会出席のために大統領がニューヨークを訪問したことについて触れ、「大統領の発言はイスラーム体制の宣伝となった。実際、それはイマーム〔・ホメイニー〕と〔ハーメネイー〕最高指導者が拠って立ってきた立場を表明するものであった。こうした表明は世界の舞台で広くなされればなされるほど、その宣伝効果は高く、浸透力のあるものとなる。大統領の今回の訪問は、まさにそういうものだった」と述べた。

 同師はさらに、「大統領は、平和こそイスラームの教義であると述べた。それゆえ、今回の演説は神の使命の宣伝だと言うことができる」と付け加えた。

 最高指導者選出専門家会議の議員を務める同師は、「ジハードには軍事的防衛の側面の時と、政治的側面の時とがある」と述べた上で、

ある説教師が演説を行うとき、声を大きくするときもあれば、声を小さくするときもある。最高指導者が〔9月17日に革命防衛隊の幹部らを前に演説をした際に、外交的柔軟性の必要性を訴えるために〕《英雄的柔軟性》という言葉を用いたのも、同じ意味である。つまり、〔声を大にして強硬な発言をしようと、穏やかな調子で柔和な発言をしようと〕いずれの場合も目的は同じだ、イラン国民は抑圧された立場に置かれてきたのであり、アメリカと抑圧諸国は三十余年にわたってこの国民を抑圧してきた〔という事実には変わりはない〕ということなのである。

 と指摘した。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師は、国連総会での大統領の演説は力強く、豊潤で、理に適ったものだったとした上で、「神がイスラーム共和国体制を助けんことを期待する。ロウハーニー師の政府がすべての政治的、経済的、倫理的問題を解決することができるよう、神の助力があらんことを」と述べた。

 エマーミー=カーシャーニー師は国連でのオバマ演説について触れ、同氏が「アメリカはイスラーム共和国体制の転覆を目指してはいない」と述べたことについて、ホラ吹きに過ぎないとした上で、

こうした発言が正しくないことくらい、彼ら自身知っている。イスラーム共和国体制は転覆不可能である。なぜなら、ある体制がその存在意義を神との関係の中に置き、国民一人一人によって支えられているならば、このような価値と存在意義を有した体制を滅ぼすことなど不可能だからだ。

 と語った。

 同師は「西洋は最低でも、自分たちの発言の一部について、実行に移すべきだ」と述べた上で、「もし彼らが自分たちの述べていることを少しでも実行に移しているのなら、彼らが本気でこうした話をしていると理解することも可能だ。しかしイスラーム体制にとって重要なのは、国民の権利〔が守られること〕であり、核問題〔の解決〕なのである」と指摘した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31555 )