ソレイマーニー司令官「イラン大統領に向けられた世界の敬意はイラン国民の抵抗のお陰」
2013年09月27日付 Jam-e Jam 紙
「殉教者たち記念式典」のポスター。真ん中に写っているのがソレイマーニー司令官で、その上には「彼は何度も戦線で殉教した、革命の生きた殉教者である:革命最高指導者」と書かれてある。
ガーセム・ソレイマーニー少将は「ジャヴァーラーン・アシャーイェル村の殉教者たち記念式典」にて、「世界がイラン大統領に敬意を払い、敵が卑屈な態度を取り、〔イランとの緊張緩和について〕あのような言葉を口走ったのは、イラン国民の抵抗のお陰である。もしあなた方国民の献身と〔体制を支持する政治運動への〕参加がなかったならば、歴史にこうしたことが起こることはなかったであろう」と述べた。
同氏は、イランには化学兵器によって負傷した人が数万人もいると指摘した上で、「これらの化学兵器による負傷者たちは、西洋に存在する思想の産物なのである」と語った。
「聖なる防衛」〔=イラン・イラク戦争〕時代の忘れ形見であるソレイマーニー氏は、洋の東西を問わず、世界中の軍隊には〔各種の戦争用の〕テクノロジーや武器が蓄積されているとした上で、「米軍には7千億ドルもの軍事予算がある。イランの年次予算の8年分にあたる数字だ」と指摘、さらに次のように続けた。
米軍は7千億ドルもの予算をもちながら、アフガニスタンやイラクでいかなる成果を手に入れたというのであろうか。あるいはシオニスト体制を支えるイスラエル軍、市民兵制度で有名で、最新兵器なら何でも備えるイスラエル軍は、22日戦争〔=2008年12月から2009年1月にかけてガザで起きた、イスラエルとハマース間の戦争〕や33日戦争〔=2006年夏にレバノンで起きた、イスラエルとヒズブッラー間の戦争〕などで、レバノン〔やガザ〕の普通の人民組織に対して敗北を喫したではなかったか。
同氏はその上で、「〔アメリカは〕約3兆ドルものお金を、イラクでの戦争で費やしたが、米軍はイラク上空で飛行機を一機安全に飛ばすこともできずに、恥辱にまみれた状態でイラクから出て行ったのである」と述べた。
同氏はまた、「彼らは、イランは地域を飲み込もうとしているなどと言っているが、それは間違いだ。《飲み込む》〔=他の国を支配し、そこに住む人々を吸収・同化する〕のは彼ら〔=西洋あるいはアメリカ〕の文化であって、イラン国民のものではないからだ」と指摘した。
同氏は、敵はイラン国民を封じ込め、孤立させ、破壊するために努力を重ねてきたと指摘した上で、「地域におけるあらゆる戦争は、イラン国民の勝利に終わった」と明言した。
ソレイマーニー氏は最後に、敵に向けて「〔イラン・イスラーム共和国体制の〕精神性、最高指導者の真実のお言葉、そして他の諸国民に対するイラン国民の援助とその影響こそ、〔イスラーム共和国体制の〕存続の基盤である。敗北を喫したのはあなたたちであり、イラン国民こそ勝利を収めたのである」と述べた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
この記事の原文はこちら
関連記事(革命防衛隊ゴドゥス部隊司令官「アメリカにイスラーム体制の転覆など不可能」)
( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31563 )