宗務庁長官「アルカイダ運動は、反イスラム」
2013年10月02日付 Radikal 紙


メフメト・ギョルメズ宗務庁長官は、ケニアおよびパキスタンにおけるアルカイダの襲撃に関して、「これらは全くの反イスラムである。この集団殺人によってイスラムを汚そうとする組織を排除することは、イスラム世界における全ての学者、宗教家、政治家の責務である」と述べた。

ギョルメ宗務庁長官は、スレイマニエ・モスクで行われた「モスク・宗教関係者週間」のために準備された「モスク- 女性と家族」というテーマのプログラムに参加した。その場で、近頃世界中で増加しているアルカイダおよび関連組織の襲撃事件に言及し、「これらは全くの反イスラムであり、イスラムが否 定することである。この集団殺人によってイスラムを汚そうとする全ての者たち・組織を非難すること、またそれらを排除することは、イスラム世界における全ての学者、宗教家、宗教機関、政治家がするべき重要なことの1つである」と述べた。

■民主化は恩恵ではない

「モスク・宗教関係者週間」のために準備されたプログラムの後、新聞記者からの時事に関する質問に答えたギョルメズ宗務庁長官は、「民主化法案において、異なる信仰の自由が焦点となっているが、この点におけるあなたの見解は?」という質問を受けて、次のように話した。

「我々は信仰と宗教の自由という点において出された決定、講じられたあらゆる措置を、トルコで暮らす一個人および信徒として、また宗務庁長官として、宗務庁という機関として嬉しく思う。実に、トルコにおいて、信仰、宗教は何にせよ、異なる信仰、異なる考え、異文化を平和裡に共生させるあらゆる措置、特に信仰の自由と宗教の自由に関するあらゆる改善を喜ばしく思う。また、これらのどれも恩恵ではない。なぜなら、この自由はアッラーが全ての人間に与えてくださった、生まれながらにしてもつ権利だからである。このことを強く主張する。第二点として、おそらくさらに先の一歩が踏み出されなければならないと信じている。なぜなら宗務庁は独立した機関であり、他のあらゆる信仰、考えを自由に持たせること、信仰心を自由に育むこと、宗教教育を自由に行えることに関する原理・原則は、同時に我々の文化、歴史、文明が予見した原理・原則であるからだ。だからこそこの改善は継続するべきである。」

■アルカイダの運動は反イスラム

ケニアで起こった襲撃事件に関する質問に対し、ギョルメズ宗務庁長官は、「2つの悲しい事件、つまりケニアおよびパキスタンでの事件の後、宗務庁は4言語 で声明を発表した。全イスラム世界において非ムスリムに対する攻撃は、イスラムから、またコーランのいずれにも基づくものではない。これらは全くの反イスラムであり、イスラムが否定し、いかなるときも認めないことである。実に、この集団殺人によってイスラムを汚そうとする全ての者たち・組織を非難し、これを排除することは、イスラム世界における全ての学者、宗教家、宗教的機関、政治家がするべき重要なことの1つである。私は特に、イスラム世界における全ての知識人が集まり、イスラム世界でまずムスリムの中で始まった互いへの攻撃が、その後ムスリムでない者たちにも及んでいることを考え、事態を阻止し、また(それに対し)あらゆる努力が示されなければならないと信じている」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:31583 )