ハーメネイー最高指導者「政府には信頼を置いているが、アメリカは信頼できない」
2013年10月06日付 Jam-e Jam 紙
第7回「イスラーム共和国軍将校養成大学 卒業・宣誓・学生肩章授与合同式典」が昨朝、アーヤトッラー・ハーメネイー全軍総司令官出席の下、殉教者サッターリー空軍大学にて開かれた。
最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、〔‥‥〕アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこの式典での演説で、イラン・イスラーム共和国の勇猛かつ名高き軍の一員となることは、新参の若者にとって実に名誉なことだとした上で、イスラーム体制の内部構造ならびに国民的団結の強化と合わせて、国防に対する軍の備え・態勢を固めることの必要性を指摘した。
同師はさらに、
われわれは政府による外交上の動き、特にニューヨーク訪問を支持している。なぜなら、われわれは奉仕の精神に満ちた政府を信頼しており、その働きについて楽観視しているからだ。しかしニューヨーク訪問の際に起きた一部の事柄については、適切なものではなかった。というのも、アメリカ政府は信頼できず、誇大妄想的で非論理的、かつ約束を破る傾向にあるからだ。
と強調した。
イスラーム革命最高指導者はさらに、「われわれは、我が国の責任者たちを信頼している。彼らに求めたいのは、注意深く、あらゆる側面に目配りをして、しっかりとした足つきで歩んでほしい、国益を忘れないでほしいということだ」と付け加えた。
■ 国民の名誉・アイデンティティを守ることこそ、すべての責任者の義務
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はイスラーム体制の内部構造の堅固さを強調した上で、「イスラーム体制の崇高なる理想と国民的名誉に対する関心こそ、イスラーム革命が勝利を収めたまさに初日から、この革命とイラン国民を守り、進歩の源泉となってきた主な要因であった。それゆえ、国民の名誉・アイデンティティを守ることこそ、すべての責任者、そして国民一人一人の義務なのである」と指摘した。
同師はアメリカに対するイスラーム体制の不信について言及し、アメリカ政府はシオニストたちに掌握されているとの認識を示した上で、「実際、アメリカ政府はシオニストたちの利益のために動いている。彼らは世界中から貢ぎ物を強要し、それをシオニスト体制に貢いでいるのである」と述べた。
イスラーム革命最高指導者は、イラン国民は決して他国を脅かすような存在ではないと強調しつつ、軍の堅固さこそイスラーム体制の安全を守る最重要要素だとした上で、「国軍であれ、革命防衛隊であれ、バスィージであれ、治安維持軍であれ、軍は敵の陰謀に対する防壁たらねばならない」と付け加えた。
■ イランに対するあらゆる悪事に対して、われわれは断固として応酬する
全軍総司令官はイラン国民の敵が繰り返し行う唾棄すべき脅迫行為について言及し、「イランに対して口で脅迫することに慣れてしまったすべての者が知るべきなのは、イラン国民に対する悪事に対しては、それがいかなるものであれ、われわれは断固として応酬するということだ」と強調した。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31622 )