レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、長期間の兵役を12ヶ月に短縮すると発表した後、注目はトルコ軍に向けられた。参謀本部は、兵役の短縮問題において政治的な意志と意見の一致に達したと述べた。これを受け、大学を卒業していない学生の行う長期間の兵役が15ヶ月から12ヶ月に短縮される。一方、短期間の兵役は6ヶ月のままとなる。予備将校も今までと同様に12ヶ月任務に就く。この展開は、兵役に就いている隊員やその家族に好意的に迎えられた。またこの吉報は、ソーシャルメディアでも大きな反響を呼んだ。現在、合計37万9352人の兵長と兵卒が兵役についている。
エルドアン首相は、先日出演したテレビ番組で15カ月の長期間兵役の期間が12カ月に短縮されると発表した。兵役期間の短縮問題において、防衛相および参謀本部と意見が一致したと述べたエルドアン首相は、「期間が短縮される。短期間兵役は変わらない。この問題に関しては事前準備をしている」 と話した。ベキル・ボズダー副首相は、「兵役期間に関する調整は、すぐに国会の議題となる」と述べた。
この発表の後、注目の集まった参謀本部は、これに関して発表を行った。これによると、長期間兵役は3ヵ月短縮されて12ヶ月となる。短期間兵役は6ヶ月のまま継続する。本紙が得た情報によると、兵役の短縮のために政府と参謀本部の間の協議が一年間続いている。最終的な決定は、先日明らかになった。 参謀本部の「兵役9ヶ月一本化」といった提案も採用されなかった。
調整が年初前に準備される場合、何千もの兵士が早期除隊するとされている。このニュースは兵舎で喜びをもって受け入れられた。兵士の家族も、早く会えることになるのはうれしいと述べた。しかしシリアで続く内戦の為、調整が一時先送りされる可能性があるとされている。トルコ軍は、人員数の点からNATOの中で2番目 に位置する。トルコ軍では347人の将官、3万9451人の将校、9万6442人の下士官が任務に就いている。[一般兵卒は]三軍司令部に25万9282人、軍警察総司令部に11万8270人、沿岸警備隊司令部に1800人おり、計37万9352人の兵長と兵卒が兵役についている。総人員は64万7583人である。
一方、政府も参謀本部関係者も長い間、軍のプロ化問題にも取り組んでいる。より小規模だがより強い軍隊の設立のために軍のプロ化が非常に重要であるとされている。しかしこうしたことの実施は短期間で実現するのが困難であると言われている。アブドゥッラー・ギュル大統領も、大統領府、参謀本部、防衛産業次官で作られたチームで「防衛改革」に関する包括的な取り組みを準備している。
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( 翻訳者:菱山湧人 )
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