クルド語教育の最初の動き、シュルナクのギュレン系学校から
2013年10月03日付 Radikal 紙


民主化諸法案の発表をうけ、母語での教育の最初の試みを、ギュレン教団系のヤームル学校Yagmur Kolejiがはじめた。

シュルナクで唯一の私立学校であり、フェトゥフッラー・ギュレン教団に近いことで知られるヤームル学校でクルド語教育の実施のための作業が始まった。マフムト・ウムト校長は、「法的なプロセスが完了したのち、保護者の希望があり、また、彼らの要望に応じ、学校として母語での教育を行う準備ができています」と述べた。

ヤームル学校のマフムト・ウムト校長は、「民主化法案により、この地区で皆が興奮しています。私立学校で母語での教育(を認可する法)は議会を通りました。法的なプロセスが完了したのち、保護者の希望や、望みに応じ、このような要望があるならば、学校として母語での教育を行う準備ができています。しかしながら、すべての法的なプロセスが完了する必要があります。教育はいかなる言語であろうとも、私たちにとっては変わりません。私たちのここでの目標は、教育を与えることです。それは、クルド語でもありうるし、トルコ語でも、英語でもよいのです。私たちの学校では、英語でも教育しています。これと並行して、クルド語を母語とする人たちに、母語で教育することを心から望んでいます」と話した。

■「法の整備を待っている」

カルデレン教育機構の運営委員長サブリ・シャラン氏は、シュルナクの人たちに母語で教育することを望んでおり、「私立学校で、母語での教育ができることは非常に喜ばしい状態です。私たちにはクルド語を教えるための、将来のプランを持っています。もちろん、そのための法的なきちんとした基盤を待っていました。学校には、この地域の人々の文化や、社会構造を知っているスタッフがいます。きちんと法律が整備されたら、クルド語教育を行う準備はできています」と述べた。

■「(割り当て数の)義務を課すべきだ」

マルディン・アルトゥクル大学の副学長で、現存言語学科のカルディ・ユルドゥルム所長は、民主化法案に含まれている法律改正によって、私立学校において、異なる言語や方言で教育することへ道が開かれたことに関して、次のように述べた。「インフラが整っているならば、前向きなステップではある。しかし、これは(私立学校での教育は)有料での教育となるので、クルド地域にいる貧しい家族の子供たちのために、政府は特別枠の義務を課すべきだ」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:岡田唯・橋本直樹 )
( 記事ID:31664 )