トルコ全土、気象大荒れ
2013年10月17日付 Radikal 紙


ムーラ県の観光地サルゲルメ村では、木が根元から折れ、電柱が倒れる等の被害を出した竜巻の恐怖に、住民たちが怯えている。気象庁はトルコ全土に豪雨・暴風警報を発動した。

気象庁は、国内の多くの地域に豪雨及び暴風警報を発動した。ムーラ県のオルタンジャ郡にある観光地サルゲルメ村では、木が根元から折れ、電柱が倒れる等の被害を出した竜巻の恐怖に、住民たちが怯えている。

■黒海全域に暴風:今朝から黒海西部で始まった降雨は、夕方には、ボル、ドゥズジェ、ゾングルダックの西側、明日の朝以降、全域で強まる(20-50kg/㎡)可能性があると発表した。

黒海西側で明日の朝から、西部及び北西部で勢力6~8(60-75km/s)の暴風が予報されている。暴風は土曜日未明に勢力は衰える模様。

黒海中部で、明日の昼以降、西部及び北部で勢力6~8(60-75km/s)の暴風が予報されている。暴風は、日曜未明に勢力は衰える。

黒海東部では、金曜未明以降、西部及び北部で勢力6~8(60-75km/s)、北部では、勢力7~9(75-90km/s)の強風が予測されている。強い勢力の暴風は、同日の朝、暴風は、日曜の昼頃治まる予定。

■地中海西部で豪雨:西部で続いている降雨が、地中海西部で強く(20-50kg/㎡)、アンタリア県全域で非常に強く(51-75kg/㎡)なる可能性がある。

■エーゲ地方内陸部及びムーラ県周辺で強い降雨:西部で続いている降雨が、エーゲ地方内陸部で、強く(20-25kg/m2)、ムーラ県全域で時折非常に強く(51-75kg/㎡)なるとの予測が発表された。

■マルマラで豪雨:西部で続いている降雨;バルクエシル、ヌルサ、ビレジキ、サカルヤ、ヤロヴァ、エディルネ、クルクラレリ周辺で強い(21-50mm)の雨が予報されている。

■サルゲルメで竜巻被害
ムーラ県のオルタンジャ郡にある観光地、サルゲルメ村で起こった竜巻により、木が根元から折れ、電柱が倒れ、ホテルの寝椅子や傘がバラバラになった。村人の中には、壊れた屋根の一部により,軽傷を負った者もいた。竜巻により、5隻の船が沈み、2隻が海岸に打ち上げられた。

オルタンジャ市にあるサルゲルメ村の沖で、竜巻が本日11時30分頃に発生し、村へ接近した。約45秒続いた竜巻により、村は戦場のようになった。ホテルの寝椅子や傘はバラバラになり、木は根元から折れ、電柱が倒れた。村のホテルの多くや、家やある建物の屋根が被害を受けた。壊れた屋根の一部により、軽傷を負った村人もいた。幸い、死者は出なかった。この竜巻により、5隻の船が沈み、2隻が海岸に打ち上げられた。エシェッキ島では、鉄製の船からの救出依頼を受け、ダラマン航空中央司令部から、同地域に軍用ヘリコプターが送られた。船に取り残された者は、救命ボートで陸へ救助された。電線や電話線が切れ、修理作業が始まる一方、役所の職員が村へ派遣された。他方で、被害を受けたホテルにいた観光客たちは、無事に救助されたことがわかった。

■アンタリアでは一部がヴェネチアになった
アンタリアで朝激しくなった短時間の豪雨や暴風の影響で、アンタリアは、ヴェネチアを想起させるような町になった。ナレンジエ通りのような町の幹線道路が交差する道路やメイダン・カヴァウやムラトパシャのような中心部でも、雨水を流すインフラが壊れた。ムラトパシャでは、インフラが機能しなくなったことに伴い、通りに加え、ゲジェコンドゥ(掘っ建て小屋)やアパートの地下や駐車場などが浸水した。この町では、多くの車が取り残され、アンタリア市の消防隊が、道路で動けなくなった車を押して、救出を試みた。家が水浸しになったゲジェコンドゥ(掘っ建て小屋)の住民たちは、手にスコップを持ち、家の前に土嚢を積む一方、家に入った水をバケツでくみ出していた。住民たちは、一致団結して、くまでで水の逃げ道を確保しようとしていた。住民たちは、浸水について、市役所や村役場等の公的機関に責任があると主張していた。

■ケメル市も雨の被害に
ケメルで休暇を過ごしていた人たちも、雨で目覚め、14時30分頃に激しさを増し約30分続いた豪雨により、市の機能は麻痺した。多くの仕事場や家屋が浸水し、大通りや小道が川のようになり、ビーチにあった寝椅子は海へ流れた。ケメル市の中心部に被害を及ぼした暴風雨により、バラバラになって道路に散らばった木は、消防隊により取り除かれた。気象庁の事務所は、ケメル市で60キロ/㎡以上の雨が降り、豪雨と強風は、夜中以降収まる見込みと述べた。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:31707 )