「おしん」から30年:日本の経済発展のモデルは2010年代イランの子供たちにとっての道標(2)
2013年10月10日付 Mardomsalari 紙
連続ドラマ『おしん』に出演し、どんな状況にあっても成功を手にする姿を視聴者に示し続けたあの勤勉なる女性の役を演じたのは、それぞれの人生のステージにいた3人の女性たちだった。一人は子役の役者、もう一人は若い女性、そして最後の一人は老年女性で、彼女らはこの連続ドラマ制作から30年が経った今、それぞれ異なった道を歩んでいる。
小林綾子はおしんの少女期を演じた役者である。彼女は6歳から10歳までのおしんの役を演じた。ちなみに彼女は1972年8月11日生まれであり、〔撮影〕当時は11歳弱であった。綾子は連続ドラマ『おしん』放映当時、大変な人気を集め、当時の雑誌は彼女の写真を表紙に飾ったものであった。おしんは厳しい時代を過ごすが、どんな時にも自分の父母を愛し、どんな状況にあっても両親への尊敬の念を失わなかった。
おしんは少女時代、大変貧しい家で過ごす。その元のロケーションは〔山形県〕中山町にある築100年の民家で、今も特別な形で保存されており、日本の人気観光スポットの一つとなっている〔※現在、鶴岡市の庄内映画村オープンセットに移築復元されている〕。
綾子は現在41歳ですでに結婚し、無論役者の仕事を多少なりとも続けている。彼女は〔映画よりも〕むしろテレビドラマに多く出演しているが、2005年には映画『四日間の奇蹟』にも出演している。〔とはいえ、〕彼女は目覚ましい活躍を続ける役者として認知されているわけではない。
おしんの青年期を演じたのは、田中裕子だ。田中裕子は16歳から36歳までのおしんの役を演じた。田中は1955年4月29日生まれで、おしんの青年期を演じていた当時は27歳であった。彼女は〔役者としての〕仕事を正式には1981年にスタートさせ〔※ママ。実際のデビュー年は1979年〕、ある映画で助演役を演じた。田中はおしんの青年期の役で名が売れ、人気絶頂期に日本人歌手・ミュージシャンの沢田研二と結婚した。
彼女は現在57歳を迎え、テレビだけでなく、映画の分野でも精力的に活動している。彼女の出演した最新作は、最近になって制作が終わった『共喰い』という映画である。
彼女はおしんの役を演じる前に、映画『ええじゃないか』でヨコハマ映画祭の助演女優賞を受賞、また2年前〔※実際は3年前〕にはテレビドラマ『Mother』での役で、最優秀テレビ女優賞〔※ママ。「ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」での助演女優賞のこと〕を受賞している。
もちろん、おしんを担当した吹き替えの声優たちもイランで特別の名声を得ており、このドラマシリーズのイランでの成功の一部は、これらの声優たちに負っている。
48歳までのおしんの声を務めたのはマルヤム・シールザードで、中年期のおしんの声を務めたのは、亡きファヒーメ・ラーストカールだった。シールザードは甘く心地よい声の持ち主で、吹き替え声優としてのプロ活動を1359年〔西暦1980年〕からスタートさせている。
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本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:8411027 )
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