生後2か月の赤ん坊を家に残して旅行へ・・母親「死ぬとは思わなかった」
2013年10月23日付 Milliyet 紙
生後2か月の赤ん坊を9日間家に一人で残した母親は、「子供が死ぬとは思わなかった」と述べた。コジャエリ県ギョルジュクで小さな赤ん坊を家に残してバイラムの休暇に出かけ、子供を死なせた教師である母親が、1回目の取り調べで次のように述べた。以下が驚愕の供述である。
「家族のもとに子供と行けば、私は殺されていただろう。(実家のある)ハタイ県に行って、すぐに帰ってくるつもりだった。赤ん坊が死ぬとは思わなかった」。これは、9日間のバイラム休暇に出かける際、家に一人で残した生後2ヶ月の子供を死なせたとして罪に問われている、教師である母親の供述である。この若い女性が検察で行った供述に、ミッリイェト紙が迫った。
教師である母親は供述の中で、1度目の結婚に失敗した後、家族が再婚に反対し、そのために妊娠していることを彼らに言えなかったと述べた。母親は、「長い間家族のもとに行けなかったため、彼らから圧力をかけられていた。ハタイにはそのために行った」と述べ、また次のことを話した。
「赤ん坊を誰にも預けることはできないと思った。『数日ハタイで過ごしてすぐ家に帰ろう』と思った。ハタイに行く日、息子に哺乳瓶2本分のミルクを与えた。おむつを替えてベビーベッドに移した。冷えないようにと毛布でくるんだ。お腹が空いても泣いてまた寝るだろうと考えた。結果的に、私が家族のもとに息子と行っていたら、私は殺されかねなかった。子供を家に残さざるをえなかった」。
母親は、生後2か月の赤ん坊を家に一人で残した。バイラム休暇の最終日までハタイで過ごそうとは考えていなかったが、9日間ハタイで過ごした。母親は次のように述べた。
「家族とバイラム休暇を最後まで過ごそうとは思っていなかった。だが長い間私と会っていなかったため私を家に帰してくれなかった。そのときはもう赤ん坊のことでとても不安になっていた。しかし死ぬとは全く思わなかった。バイラムが終わった後すぐに出発し、ギョルジュクの家に戻った。ドアを開けてすぐ息子にミルクを作ろうと台所に行った。急いでミルクを用意した。息子はベビーベッドで動きもせず寝ていた。腕に抱いて哺乳瓶を口に含ませたとき、全く反応しなかったのを見てすぐに病院に連れて行った。そこで息子が死んでいると言われた」
事件が明らかになった後、その若い女性は逮捕された。
彼女がバイラム休暇に行ったハタイ県にいる家族は沈黙を保ったままだ。彼女の父親も、彼女と同じく教師だった。家族の近所付き合いはないと言っていいほど少なかった。事件を聞いた保護者らはショックを受けた。若い教師について、学校のほうに何回か苦情が寄せられたことが明らかになった。事件に関して始められた捜査は続いている。赤ん坊はギョルジュクのネジャティ・チェリキ国立病院で生まれていたことがわかった。母親の病院記録には赤ん坊の父親の名前は記載されていなかったことが明らかになった。
ファトマ・シャーヒン家族社会政策相も、事件について「許されないことだ」とコメントした。家族社会政策省は調査をし、母親の心理状態を調べていることを明らかにした。赤ん坊の遺体は現在ギョルジュク・ネジャティ・チェリキ国立病院の霊安室に安置されている。遺体引き取りに関して、依然として誰からも申し出はなされていない。赤ん坊の最終的な死因は、法医学協会の調査報告によって明らかになる予定だ。
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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:31762 )