マルマライ開通式を前に、トプバシュ市長「安全宣言」―日本の安倍首相と会談
2013年10月28日付 Radikal 紙
写真はザマン紙より(http://cdncms.zaman.com.tr/2013/10/28/abe.jpg)
写真はザマン紙より(http://cdncms.zaman.com.tr/2013/10/28/abe.jpg)

イスタンブル広域市カーディル・トプバシュ市長は、明日(29日)に行われるマルマライの開通式を前に、日本の安倍晋三首相とチュラアン宮殿で会見した。

マルマライ開通式の前に日本の安倍晋三首相と会見したトプバシュ市長は、「マルマライの安全性」について、「細心の注意を払い、すべての可能性が検討された。すべての可能性を考慮し建設された。試験運行は非常に成功だった」と述べた。

イスタンブル広域市カーディル・トプバシュ市長は、明日行われるマルマライ開通式の前に日本の安倍晋三首相とチュラアン宮殿で会見した。会見は非公開で行われたが、それに先立ち、日本の安倍首相は、「明日アジアとヨーロッパを結ぶマルマライの開通式に出席できることを、非常にうれしく思う」と述べた。カーディル・トプバシュ市長は、「シルクロードの最も東から最も西へ、2つの大陸の結ばれる町イスタンブルへようこそ」といって、出迎えた。

■「あらゆる可能性が検証され、建設された」

約30分の会見ののち、記者団の質問に答えてトプバシュ市長は、マルマライの試験運用中に事故があったとする疑問に対し次のように答えた。

「マルマライは、最新技術で建設された。非常に新しい技術を使ったプロジェクトなので、いろいろな点で慎重に行われた。全長12.5キロのトンネルは、海底の60メートル下を通るもので、日本の技術により実現した。ここでは、細心の注意を払われ、全ての可能性が検討された。あらゆる可能性が検討され、工事が行われた。試験運行は、非常に成功裡に行われた。」

■カルタル・タクスィム間は54分になる

金角湾での試験運用が続いていると述べるトプバシュ市長は、「この試験運行は、全ての可能性を試すための試験だ。すべての問題点が解消されている。現時点は、まったく問題がないと報告を受けている。問題はない」と述べた。

金角湾をとおる地下鉄とマルマライへの接続と、その開始時期については、次のように答えた。「数日前に試験運用がはじまった金角湾を通る地下鉄線の開通は、試験運行の結果をみてきめる。おそらく、1月には間に合うだろう。開通すれば、カルタルからタクスィムまで54分になる。」

地下鉄の建設については、都市内の交通問題に配慮したするトプバシュ市長は、市民の皆さんには、メディアに載せた紹介や広告をとっておいておいてほしいとのべ、いつか(広告の内容が実現したかどうか)我々に問うてもらいたと語った。

■「日本は、高い技術的経験を持つ国」

この会談が、日本の安倍首相の求めで実現したとするトプバシュ市長は、日本の技術が世界の重要なプロジェクトに貢献したと強調した。日本の首相に感謝の意を述べたトプバシュ市長は、この会談で、日本の技術がイスタンブルの交通問題にもたらすであろう貢献について話し合ったとし、「日本は(ボスフォラスの)架橋にも、マルマライにも、さらにほかの工事にも参加している高度な技術的な経験を持った国だ。日本では、高度な技術を使った交通システムが機能している」とのべた。

日本の首相が1983年にもトルコを訪問していることを紹介したトプバシュ市長は、「この間のイスタンブルの発展と違いに驚かれることと思います。二つの大きな国の間の友好が、技術的な面でも互いに共有する機会をさらにふやしてくれるものと信じています」と述べた。(後述)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:31816 )