日本の安倍首相、ヒュッリイェト紙に語る「マルマライは新しい友好のシンボルとなる」
2013年10月28日付 Hurriyet 紙
10月29日に開かれる「マルマライ」開通式典に出席するため今夜トルコを訪れる日本の安倍首相が、ヒュッリイェト紙のインタビューに答えた。
安倍首相は、トルコと日本の戦略的パートナーシップ構築の加速を提案し、「日本は今後もこのように官民一体として日本企業の海外進出を支援していき、それによって日本とトルコの双方を成功に導くようなwin-winの関係を構築していくことを望んでいます」と述べた。安倍首相は、トルコは首相に就任してから今日まで複数回訪問した唯一の国であるとし、その理由をトルコのことを日本がwin-winの関係を築ける大切なパートナーとして見なしているためだと語った。
■グローバルなプロジェクト
マルマライに関し会見を開いた安倍首相は、次のように語っている。
「イスタンブルは、アジアとヨーロッパを包有し、歴史的伝統をもった美しい町です。私の故郷である下関とは姉妹都市です。イスタンブルのボスポラス海峡の両岸を地下トンネルで結ぶマルマライ・プロジェクトは、オスマン帝国時代から計画されてきたトルコの夢だと聞きました。このプロジェクトはアジアとヨーロッパを結ぶという点でも非常に重要です。日本は1999年から今日までこのプロジェクトの実現のため、14億5,000万ドル以上の借款支援をしてきました。
■類を見ないプロジェクト
このトンネルの建設には、事前に製作したトンネルの円筒を海底に沈めて接続する沈埋工法が用いられました。この方法を用い、海面下約60mの海底に建設されたトンネルは他に例がありません。このプロジェクトは、日本の先端技術とトルコの経験豊かなマンパワーの提携によって成功しました。両国の提携によって実現したこの歴史的なプロジェクトの開通式典に出席することに、大きな名誉と喜びを感じています。来年、日本とトルコは国交樹立90周年を迎えます。このプロジェクトが二国の友好関係の新たなシンボルとなることを願っています。」
安倍首相は、トルコでシンボルとなった数々の大規模なインフラプロジェクトにおいて日本企業が活躍しており、今後もそれが続いていくだろうと付け加えた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:31818 )