トルコ・日本、スィノプへの原子力発電所建設を合意
2013年10月29日付 Milliyet 紙


トルコと日本の間で、スィノプ原子力発電所の建設が合意に達した。

エルドアン首相と日本の安倍晋三首相がドルマバフチェ宮殿で会談を行い、その後共同記者会見を開いた。

エルドアン首相は会見の中で「私たちは、日本の原子力の先端技術がどれほど進んでいるか分かっているから、日本と合意書にサインした。エネルギー省の大臣や関係者は必要な調査を十分に行った。確かに福島の事故もあったが、私たちは分かっている、事故が100%無いと言うことはできないし、100万回に1回でも起 きれば重大な危険や事故になる可能性がある。これらを無視して進めることはできない。しかし、私たちが原子力の必要性を感じているのならば、私たちは前進しなければならない。ようやく、その第一歩をロシアと踏み出し、二歩目を日本と一緒に進める。今は、この計画をスピーディーに進めることを心から願っている」と話した。

エルドアン首相は、原子力発電所で起こり得る事故の可能性に関する質問に対し、次のように答えた。

「100万回に1回の事故を、あなた方にはどうすることもできないでしょう。どうにかできるものなら、その100万回に1回を、取り除くでしょう。このような事業は、どんな分野であっても、事故の可能性が0ではない。私たちは飛行機に乗るでしょう?100%安全という保証はどこにありますか?何でも起こり得るのです。しかし航空業界では、会社や業者が事業を行うとき、100%の安全対策を講じています。それにもかかわらず、飛行機は落ちている、つまり「絶対落ちない」ということはないのです。私たちは自動車に乗っている、そして自動車は事故を起こす。今、事故を起こすからと言って私たちは自動車に乗らないだろうか?飛行機に乗らないだろうか?これらは全部ごく普通のことなのだ。しかしこれ(原子力発電所建設)に関して事故の可能性を最小限にすることは、もちろん理想的なことだ。加えて、私たちがトルコのスィノプ原子力発電所で共に進めていくこの事業において、日本は最先端の技術を提供すると信じている。これは日本にとっても、トルコにとっても必要であり、日本とトルコが互いを信頼し、このような協力関係を築いてゆくことで、私たちは一歩を踏み出すのだ。素晴らしいものになることを願っている。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:31826 )