禁煙対策強化―公園、病院、モスクの庭での喫煙、禁止へ
2013年11月05日付 Hurriyet 紙
保健省は国内タバコ規制プログラムに従い2014-18年度に実施する新たな行動計画で、喫煙禁止を屋外にも適用する。保健省によって作成された法案によれば、児童公園、病院そしてモスクの庭で喫煙が禁止される。学校とモスクから100m圏内ではタバコは販売されなくなる。屋外では、非喫煙者と場所が分けられる。
タバコとの戦いは新しい時代に突入した。保健省は国内タバコ規制プログラムに従い2014-18年度に実施する新たな行動計画で、喫煙の禁止を屋外にも適用することを主張した。昨日のサバフ紙に掲載された新しい法案によると児童公園、病院そしてモスクの庭で喫煙が禁止され、学校とモスクから100m圏内ではタバコは販売されなくなることが明らかにされた。この法案には、屋外での禁煙から受動喫煙の防止に至るまで、多くの事項が含まれている。 保健省の担当者は法案の作成作業がまだ最終段階ではないと述べた。問題となっているいくつかの項目は、一部省庁にも関係するため、発表される最終的な改正法案がどのようなものになるのかは、まだはっきりとは分からない。
■最も関心が集まる問への答え
1―喫煙場所はどう変わるのか?
現時点で、屋外では自由に喫煙ができる。新しい法改正により飲食店、コーヒーハウスといった場所の屋外のスペースで、タバコとタバコ製品の使用のための特別な場所が設けられる。詳細は後日、明らかになる予定だ。
2-ショッピングセンターの前の喫煙は可能か?
新しい行動計画はショッピングセンター、映画館そして劇場といった場所の入口での喫煙防止に向けて、受動喫煙の影響が及ぶ距離を確定することも意図している。ショッピングセンターの入口前では喫煙ができなくなる。
3-身分証明書の提示が求められる?
法案によると、タバコとタバコ製品の販売員は、品物を購入する若者に満18歳以上であることを示す正式の身分証明書を提示するよう求めることが義務付けられる。
4-映画館でも?
テレビにおいて適用されるタバコへの検閲は全ての科学、文化、芸術活動と作品についても、適用が広げられる。これは、映画館で観る映画においても、タバコが姿を消しかねないことを意味する。
■「社会全体を守ることを目指している」
保健省の担当者は、問題となっている法案に関して以下のような発表をした。
-2008~12年を対象としていたタバコ規制環境協定(TKÇS)を更新する必要が生じた。
-我が省の調整により、関係のある省庁、大学、メディア、そして市民団体組織の代表者の参加を得て9月2日計画を用意した。そして公式見解を得るために各自に伝えた。
-タバコの煙による副流煙被害の防止を掲げ、社会のこの問題に関する意識と支持の高まりをを促す活動と同時並行で、「煙草製品による健康被害の防止および管理に関する法」(第4207条)において、タバコとタバコ製品の使用が禁止される場所を広げることを目指す、法改正に向けた活動が決定された。
-タバコ規制の作業には、多くの分野が一つとなり取り組む必要がある。多くの組織と協力する中で、子供達と、若者をはじめとする社会全体を守ることを目指している。
■妊婦と子供が乗車すると
-タバコ・酒類市場調整委員会(TAPDK)が最近発表した規定では、アルコールとタバコの消費に大きな制限がもたらされ、運転手が運転中に喫煙することが禁止された。
-公共と民間にに属する全ての業務を行う車では喫煙が禁止される。
-公共交通車両に適用される喫煙禁止の範囲も広がる。妊婦と子供が乗車した車内でタバコを吸うことは禁止される。
■黒いパッケージが登場する!
-現行法と改正法によると、トルコではタバコの害に関する注意書きと写真がパッケージに掲載されている。
-新法案では「黒いパッケージ」が適用される。この適用によれば、タバコにおいてメーカーの名前とロゴは書かれない。一つのタイプのみで無地のものがパッケージとして用いられる。全てのタバコはメーカーの番号によって判別されることになる。
-タバコの本体パッケージやカートンの束に、メーカーの名前もしくは商標として使用されているものも含めて(タール、ニコチンや一酸化炭素など)副流煙物質の数値を記載する適用は、取り除かれる。
-健康への警告はタバコ製品のパッケージの両面に用いられる。
-タバコのパッケージ上の健康への警告とメッセージを覆い隠すためのラベル類の生産、市場への流通は禁止される。
-全ての病院に少なくとも一つは禁煙の治療を専門とする部署が設けられる。
-喫煙がもたらす弊害については、学校の教育要領に組み込まれる。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:31885 )