ディヤルバクルに豹、出現
2013年11月05日付 Zaman 紙


ディヤルバクル県ソルマズ村で、羊飼いを襲ったため殺されたヒョウの検死解剖が行なわれた。ヒョウは2歳のオスで体重は90kgあり、弾傷による内出血のため死亡したことが判明した。ヒョウの組織サンプルはトルコ科学技術研究機構(TÜBİTAK)に送られた。

ディヤルバクル県ソルマズ村で、羊飼いを襲ったため殺されたヒョウの検死解剖が行なわれた。ヒョウは体重が90kgで、弾傷による内出血のため死亡したこと、2歳のオスであることが分かった。DNA鑑定をするため、ヒョウの組織サンプルはトルコ科学技術研究機構(TÜBİTAK)に送られた。専門家らは、このエリアでヒョウが見られたということは、喜ばしい知らせだと評価している。

ディヤルバクルに住む羊飼いマフムト・カプランさんとカスム・カプランさんが、自らの命を守るため殺さざるをえなかったヒョウは、たちまち話題になった。解剖されたヒョウの内臓は調査のため獣医学部へ、毛皮は林業治水省へ送られた。殺された野生獣は「アナトリアヒョウ」ではないかという説が浮上すると、国立公園担当局の職員らが村へ向かい、情報収集した。森林治水省もヒョウに関する調査を始めた。もし護身のためでなく密猟のためにヒョウを殺したと確認されたならば、羊飼いらには5万リラの罰金が科される。

ヒョウはオスであったため、このエリアにメスも生息している可能性が出てきた。調査の一環として、周辺地域を専門家が詳しく調べる予定である。ディジュレ大学獣医学部解剖学科のメフメト・クルンチ教授は、「ヒョウが死んでしまったことは悲しいが、このエリアに生息していることが分かったという点では喜ばしいことだ」と語り、撃たれた動物がアナトリアヒョウであるか否かは、DNA鑑定後に明らかになると述べた。ヒョウから採取された毛皮と血液サンプルは、分析のためトルコ科学技術研究機構へ送られたという。生物学者バトゥル・アルガン氏は、現場ではヒョウの毛と血痕以外のものは特に見つからなかったと語った。アルガン氏によると、トルコで国内では1974年にアンカラのベイパザル市でヒョウの死体1体が発見された。また2010年にはスィイルトでヒョウが捕獲されたという話が出たものの、実際には写真しかなかった。

マフムト・カプランさんとカスム・カプランさんも、調査団と記者団に事件について語った。マフムト・カプランさんによると、日曜日の朝、いとことヤギを放牧していたところ、窪地からヒョウが出てきてカスム・カプランさんに飛びかかり、一緒に10メートルほど下方に転がり落ちていった。マフムト・カプランさんは、次のように語っている。「転がり落ちた後、ヒョウは再びいとこに飛び乗りました。彼をバラバラにしてしまうのではないかと思い、私は銃を撃ちました。私たちはこれまでこんな動物を見たことがありませんでした。父も祖父も見たことがないというのですから、私に分かるわけがありません。」

ヒョウに襲われたカスム・カプランさんも事件について次のように話した。「ヒツジたちのそばにいたとき、後ろから何かに襲われたことに気付きました。それは私を岩場から下へ突き落とし、一緒になって約15メートル落ちました。起き上がると、いとこがそれを殺していました。今は少しよくなりました。傷口を縫って包帯してもらいました。こんなものに出くわしたことはありませんでした。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:31886 )