BDP議員、グーグル・アップルの多言語にクルド語追加を要求
2013年11月05日付 Radikal 紙
ディヤルバクル市スル区区長であり平和民主党(BDP)党員であるアブドゥッラー・デミルタシュ氏は、クルド語が情報通信機器で使用可能となるよう、アップル社、グーグル社に対し呼掛け「御社のマルチリンガル機能にクルド語も追加して頂きたい」と述べた。
ディヤルバクル市スル区のアブドゥッラー・デミルタシュ区長は、予てより始めている多言語に対応した行政の一環でモバイルサービスにクルド語も追加した。クルド語ソフトウェア・システムを作成し、一部電話にて実用化させた電話修理士のジェラル・ギョエル氏と共に記者会見を開いたデミルタシュ区長は、10年間に渡って多言語に対応した行政サービスを推し進めてきたと述べ、以下の様に語った:
「現代、既にモバイル通信機器は最も重要な通信手段と化しています。利用されている携帯電話はもはや単なる通信手段に留まらず、同時に特定のサービスを受けるためにも利用されています。我々は初のアプリケーションをスタートさせました。当然ながら同アプリケーションは多言語対応となるでしょう。第一段階として スル区は、クルド語、クルド語のクルマンジ方言・ザザ方言、トルコ語及び英語でのモバイルアクセスシステムを開発しました。つまり既にあなた方が手にしておられるアンドロイド或いはiphoneに同アプリケーションをダウンロードすることでスル区の全サービスへのアクセスが可能となり、またスル区の自治体業務に関する情報を入手できるようになります。最も肝心なのは多言語であるという事です。」
■ アルメニア語、シリア語、ギリシア語も追加される予定
自治体業務の活性化が目的であると述べたデミルバシュ区長は、以下の様に続けた:「ここでの目的は自治体サービスを活性化するために多様な言語を使用すると同時に言語及び文化の発展を実現することです。クルド語4方言を使用する予定です。第一段階としてクルマンジ方言、ザザ方言、次にソラニ方言、ゴラニ方言を使用する予定です。同時にアルメニア語、シリア語及びギリシア語もこの地域で使用されていることから検討予定です。」
■ アップル社とグーグル社に呼掛け
デミルバシュ区長は、大手テクノロジー企業のアップル社とグーグル社に呼掛け、「我々はサービス言語としてクルド語を採用していないアップル社とグーグル社に呼掛けます。クルド語ももはや文明の言語及びサービスの言語であることを知って頂きたいのです。また、諸言語がサービスにおいて採用されることを再度呼掛けます。さあ、御社のマルチリンガル機能にクルド語も加えて下さい」と述べた。
一方電話用のクルド語ソフトウェア・システムを実現させたジェラル・ギョレル氏は、2005年にノキアに対し、(言語設定の中に)クルド語の選択肢を加えるよう求めたが、ノキアは「そのような言語は無い」とし、要求を退けたと話した。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:31892 )