■天然ガスは、2035年までに世界のエネルギー需要の四分の一を超える
【リヤド:ヌーラ・シャバル】
石油とガスに関する報告書は、この先数年のうちに、天然ガスの重要性が、中東・中国・アフリカ・インドにおける需要規模の著しい成長のため高まるとの見込みを発表した。アーンスト・アンド・ヤング社が発表したこの報告書は、中東における天然ガスの需要は、これから先二十年、世界の燃料供給量のかなりの割合を占めながら成長を続け、その割合は2035年までに世界のエネルギー需要の四分の一を占めるだろうと指摘した。
アーンスト・アンド・ヤング社中東・北アフリカ地域石油ガス部門主任トールストン・ブルース氏は、天然ガスは石炭よりもクリーンな代替燃料であり、核の安全性への疑念のために核エネルギーから脱却しようとする諸国にとって、十分原子力エネルギーの代わりとなりうると述べた。また、天然ガスで作動する発電所の建設には2、3年しかかからないことから、エネルギー生産規模の早期拡大を望む諸国のほとんどは天然ガスに依存することになる、と述べた。
また氏は、多くの国営石油会社が大量の石油の備蓄にアクセスすることができ、これらの国々においてはガス依存への急な必要性はないことを指摘しながらも、大手石油会社の石油の備蓄へのアクセスは、やがてより困難になるだろうということを明らかにし、将来ガスが世界のエネルギー生産において最も大きなシェアを占めるだろうということ、数年のうちにこのような方向でガスの重要性が高まるだろうとした。
(後略)
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( 翻訳者:大室 奈津美 )
( 記事ID:31923 )