エルドアン首相、バルザーニー北イラク大統領とディヤルバクルで会談へ
2013年11月12日付 Hurriyet 紙


タイイプ・エルドアン首相は11月16日土曜日から行う予定の二日間のディヤルバクル訪問で、イラク北部クルド自治区の指導者マスード・バルザーニー大統領と会談する予定だ。

エルドアン首相が滞在するホテルで行われる予定の会談では、解決プロセス及びイラク政府(在バグダッド)とトルコの間で始まった緊張緩和プロセスなどの諸問題の解決が取り上げられると考えられている。バルザーニー大統領は公式折衝のため過去イスタンブルとアンカラを訪問したことがあるが、クルド自治区のトップとしてのディヤルバクル訪問は初めてだ。バルザーニー大統領は90年代にディヤルバクルを1日訪問したことがあった。(今回の訪問には)バルザーニー大統領は著名なクルド人歌手のシーヴァン・ペルウェリ氏を同行させるといわれている。

■クルディスタンの首都?

MHP(民族主義者行動党)会派副代表のオクタイ・ヴラル議員は、タイイプ・エルドアン首相がディヤルバクルでイラクのクルド自治区マスード・バルザーニー大統領と会談することに対し、「トルコ共和国の首相はクルディスタンの新しい首都として、そこで会談するというのか?」と反発した。ヴラル議員は、国会で行われた記者会見で以下のように語った。「トルコの国民的、精神的価値観は分裂させられた。国民的、精神的価値観は、AKP(公正発展党)の政策の脅威にさらされている。これらの価値観は私たちすべてに共有される必要があるが、残念なことに分裂させられてしまった。(AKPは、)これらの価値観を軸に社会的衝突が生み出され、冷たい戦争が引き起こされることを望んでいるのである。酸味の強い酢はトルコに害を与え、今自身の甕にも害を与えている(訳注;「酸味の強い酢は(容器である)甕をも損なう」というトルコのことわざから。)。ディヤルバクルでバルザーニーと会談するらしい。何のために行うのか、ディヤルバクルでなぜ会談するのか?トルコ共和国の首相は、私が「大中東プロジェクト」の星をつくると話し、クルディスタンの新しい首都として、そこで 会談するというのか?」

■トルコ語とクルド語で布告

タイイプ・エルドアン首相の11月16、17日のディヤルバクル(訪問)プログラムについて、AKPのディヤルバクル県本部は町の掲示板や地方新聞へ告知を掲載することを始めた。地方新聞には、トルコ語とクルド語による「解決プロセスの主導者をあたたかく迎えよう」との見出しの告知でで、ディヤルバクルの住民は全体開会式典に招待された。クルド語の告知では、民主化法案により禁止を撤廃された‘w’ と‘x’の文字も使用された。AKPディヤルバクル県本部は、トルコ語とクルド語とともにザザ語でも新聞告知を行う準備をしている。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:31959 )