「一緒に暮らしてますが、それが?」―エルドアン首相のシェアハウス批判問題
2013年11月12日付 Milliyet 紙


エルドアン首相の発言に端を発した男女学生共同シェアハウス問題が、イズミルで裁判になった。大学生のガムゼ・セルチュクさんとアリ・ハイダル・テメルさんはルームシェアをしていることを明らかにし、共和国検察庁へ請願書を提出し手続きを望んだ。

エゲ大学哲学科の学生であるガムゼ・セルチュクさんと同大大学院医学研究生のアリ・ハイダルさんは、男女共同シェアハウス問題を裁判所に移した。大学生である2人の若者は、政治権力と公務員の、男女共同シェアハウスを罪と見なす発言に対し、もし罪であるならば、その罪を現在犯している者であるとして自分たちを告発した。

自身らに有罪判決が言い渡される前に、オズレム・オンギョル弁護士と会見を行ったガムゼ・セルチュクさんとアリ・ハイダル・テメルさんは、今日まで一緒に住んできたこと、またこれが罪であると知らなかったことを話した。哲学科に在籍するガムゼ・セルチュクさんは「首相は、男女は同じ建物に住むものではなく、これが罪であると言いました。しかし私たちはこれが憲法に反していないと考えます。公正発展党はトルコの社会を、トルコ知識人達の価値を傷つけようとしています。私たちは青年として、男女は共同生活ができないとの公正発展党の政策に反対です。法的な反対立場を証明するためにここに来ました。首相は、男女が同じ家に住むことに対し不快感を抱いていること、住宅を調査することを話しました。私達は検察官や裁判官の決定なしに捜査は行われえないことを知っています。捜査が可能でないこと、憲法違反であることを証明しに来ました。そもそも憲法に反しているのは彼らです。エルドアン首相と公正発展党は、女性と男性を離すことはできないでしょう。この政策は公正発展党の女性敵視の現れです。党は女性を敵視しており、女性を社会の中から離そうとしています。私達女性を二級市民として見ているのです。私たちはこの政策が行われることを許しません」と話した。

また、医学研究生のアリ・ハイダル・テメルさんは、「私たちは今日まで共に同じ部屋で住んでいました。これが罪であるとは全く思いませんでした。今自分を罪人のように感じています。これからどうなるのでしょう?首相はあの発言によって喜劇的な状況に陥りました。悲劇は喜劇を通り過ぎ、悲喜劇へと変わりました。女性は常に二の次の立場に追いやられています。彼らはまずアルコールを制限し、次は通りでどのように行動するべきか、そして今度は我々の家にまで干渉したのです。もし共同生活を送ることが罪だというのなら、私たちは自分自身を告発します」と話した。

オズレム・オンギョル弁護士もレジェプ・タイイプ・エルドアン首相のこの件での発言が憲法にも法律にも明記されていないとして、「この2人の若者の行動を支持します。この告訴により与えられる法的結果を私も心配しています。法律家としても私たちは考えを明らかにします」と述べた。エゲ大学哲学科の学生ガムゼ・セルチュクさんと同大学院医学研究生のアリ・ハイダル・テメルさんは、オズレム・オンギョレン弁護士と共に検察庁へ行き、準備してきた告発請願書を提出した。

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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:31963 )