悪魔の祭典:イランでハロウィーンが浸透しつつあるのはなぜか(3)
2013年11月04日付 Iran 紙
ギヤースィー氏はさらに、次のように続ける。
こうした行事を非難する前に、国の文化行政を担う責任者たちに訊いてみたいのは、あなた方は何を若者に与えてきたのか、という問いだ。
あなた方はどのような娯楽や楽しみを、若者に与えてきたのだろうか。あなた方は彼らの心を潤し、興奮させるような催し物を、ノウルーズの時にどれだけ開いたというのだろうか。
スィーズダフ・ベダルの時は?あなた方はどれほどの
不幸をチャハール・シャンベ・スーリーにもたらしたのだろうか。あなた方は宗教的な祭日、例えば犠牲祭や
ガディール・フンムの祭日に、自然な享楽を若者にプレゼントしたことはあっただろうか。あなた方はバフマン月22日〔2月11日の革命記念日〕やエスファンド月29日〔3月20日の石油国有化記念日〕に、どれほど魅力的でエキサイティングな雰囲気を作り出しただろうか。
こうした退屈さが、今目にしているような出来事を生んでいるのである。例えば、国民的・政治的な祭日に、市内の大きめのスクエア(交差点の広場)10ヵ所で非政治的なお祭りを催すといったこともしなければ、またチャハール・シャンベ・スーリーの時に若者の積もりに積もった興奮を発散させるようなこともしない、〔‥‥〕そのような時に、興奮と享楽を求める若者たちにハロウィーンに興じないよう期待することなど、できない相談なのだ。
社会学者である同氏は、社会の一部はつねに西洋文化に追従するものだと指摘した上で、次のように付け加えた。
こうした一部の人たちにとって、西洋とは〔ハイ〕クラスを、進歩を、発展を意味する。あなた方が何をしても、こうした人たちはハロウィーンを催そうとするだろう。クリスマスを祝おうとするだろう。ペルシア語の代わりに、英語を話そうとするだろう。
重要なのは、こうした人たちではない。重要なのは、西洋文化がこうした一部の人たちによって普及させられ、それが一般社会で人気を博することなのである。こうしたことは実際に起きており、そのために通りや路地裏などで、
ハフトスィーン用に松の木が売っていたりする。西洋人の祝うクリスマスで用いられる松の木が、突如として、イラン人のハフトスィーンを支配するようになっているのだ!
われわれが自分たち本来の文化を宣伝しようとせず、むしろ外国文化の押さえ込みを目指してきたために、〔逆に〕外国人の文化が魅力を確立してしまっている。押さえ込もうとしてきたにもかかわらず、外国文化が自らの地位を確立し、隆盛を誇るようになってしまっているのである。
一部の限られた人たちがハロウィーンを催すようになってすでに何年にもなる。しかしもし正確な対策が講じられなければ、この「限られた人」の数も相当数へと跳ね上がることになろう。その時には、われわれは流行し初めの頃に無視を決め込んでいた現象と、正面から格闘する羽目に陥るだろう。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:18072790 )
( 記事ID:32041 )