国民教育省が「能力判定試験」の代わりに導入した「初等教育から中等教育への移行システム」試験が実施された。イズミル県では、生徒53,130名が569校で受験した。受験生は、数学と宗教が難しかったと述べた。

イズミルでは、生徒53,130名が569校で「初等教育から中等教育への移行システム試験」を受験した。午前9時に試験開始、科目はトルコ語、数学、宗教文化、道徳知識で、試験時間は各科目40分であった。試験後、ドアン・ニュースエージェンシーのインタビューに応じた生徒は、数学と宗教が難しかったと述べた。また、宗教の科目で教わっていない事項に関する問題が出題されたことを挙げ、「イフラームとは何か？」「ヴァクフェとは何か？」「サーイとは何か？」「喜捨義務とは何か？」「喜捨は誰に対してなされるのか？」といった設問が手強かったと話した。受験生は、3時間を要する能力判定試験より、各教科40分の試験の方が好ましいと述べ、自分達の学校で友人と試験を受けることができ興奮をおさえられたと続けた。父兄からも新しい試験システムを歓迎する声が挙がった。

■「イマームでもないのに」

試験会場から出てきた受験生達は、宗教知識の問題が難しかったと、ツイートした。

「深夜まで数学に時間をかけないで、宗教の学習にも時間をかけるべきであった」
「数学と宗教の設問はまるで変な問題を置いとけとばかりだった」
「宗教が数学より難しいなんて、こんなことある？全高校をイマーム養成校にすれば改善するよ」
「生徒達の試験が終わった。数学、トルコ語の問題は簡単であるが、イマーム養成校の試験レベルだ」
「宗教の試験問題は何故こんなに難しかったのか、教育省、説明してよ」
「今日の宗教科目の試験問題は一体何なのだ、数学は満点だと思うけど、宗教は０点かもしれない」
「宗教の試験問題は、数学よりも難しかった。うちら、イマームなのかよ」

■イズミルでは問題なく

カルシュヤカ、コナク、バイラクル郡の学校で試験の監督を行ったイズミル県国民教育局のバルダクチュ局長は、30の郡から得た情報によると、試験は問題なく行われたと述べ、「生徒達と最初の科目試験の後に話をした。問題はとても易しく、20分で解き終わったとのこと。40分が非常に長く感じたそうだ。 明日は、3科目の試験がある。教室では、理由を通達した上で欠席者が数名いるのを確認した。彼らは、12月14－15日に試験を受けることとなる。

■教員70名が診断書を受け取る

県のダルダクチュ国民教育局長は、イズミル県コナク郡の教員70名が2日分の診断書を受け取ったと述べた。「1校当たり教員10～15 人が同時に診断書を受け取った。ただ、我々は教員の代理を置いたので、問題点は生じなかった。診断書をもらった教員は、現場にいなかったのだ」と述べた。

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（ 翻訳者:山根卓朗 ）
（ 記事ID:32118 )