全国各地の金曜礼拝導師らは昨日、国の外交部門が手に入れた成果・成功の数々を指摘した上で、交渉団に謝意を示した。
これに関し、テヘラン臨時金曜礼拝導師のアーヤトッラー・
エマーミー=カーシャーニーは核交渉チームの努力に謝意を示した上で、「ジュネーブ協議は制裁の壁を打ち壊し、シオニストたちの嘘が暴かれるきっかけとなった」と述べた。
イラン国営通信の報道によると、アーヤトッラー・エマーミー=カーシャーニーはテヘラン金曜礼拝での説教で、シオニストたちは多くの代償を払って、イランを〔世界の〕安全の阻害要因だと〔国際世論に〕示そうとしてきたと指摘した上で、「核交渉はシオニストたちの嘘を白日の下に晒した。世界はイランが決して核兵器製造を目論んでなどいないことを理解した」と語った。
同師は、イスラエル当局者はならず者だと指摘した上で、「世界の人々はシオニストならびに同インチキ体制の当局者たちを嫌悪している」と述べ、さらに「そのようなときに、人々はイスラームとヴェラーヤテ・ファギーフ(イスラーム法学者の監督)を備えた、かくも高貴で真正かつ文明的なイラン・イスラーム共和国を、地域と世界の不安定要因などと考えるだろうか」と問いかけた。
エマーミー=カーシャーニー師は、「これほどまでに反イスラーム共和国プロパガンダを弄しているにもかかわらず、幸いなことに、あなたたち〔=シオニスト〕の不潔で汚らわしき顔は、世界に対して明白なものとなった」と指摘、さらにアメリカ及び西洋世界の指導者らに向けて、「あなたたちが治めている国民はイスラエルの敵である。シオニストたちへのあなたたちの支持は、卑屈と不幸の中にいるあなた方自身を、〔国民ではなく〕不幸かつ卑劣なる人々、すなわちシオニストたちに結びつけているだけだ」と述べた。
アーヤトッラー・エマーミー=カーシャーニーは昨日の説教の別の箇所で、NPT(核不拡散防止条約)の内容について触れ、「『われわれは〔イランのウラン〕濃縮〔の権利〕など認めてはいない』との米国務長官の発言は、誤りである。濃縮は〔世界の〕諸国民の権利である。それはちょうど、『私は家をあなた方に売りましょう。しかしそこで空気を吸うことに利用する権利は、あなた方にはありません』などと言うようなものだ。こんなものは、間違っている」と強調した。
アーヤトッラー・エマーミー=カーシャーニーはまた、制裁がイランを交渉のテーブルに引き込んだとする米国務長官の発言にも触れ、「イランの名誉と力は精神性に基づいているのであって、物質性に基づくものではない。それゆえ、イランは制裁が原因で、交渉のテーブルに就いたなどと考えることはできない」と述べた。
同師はまた、「イランの力は科学を愛するイラン国民の存在に由来する。イランの力は大学、そして才能にあふれ、高貴で知識欲の高い若者たちに起因するのだ」と指摘、さらに「この国民は、自己犠牲の民である。われわれに名誉と力を与えてくれるのは、彼らなのである。つまり、われわれの力はこれ〔=自己犠牲の精神〕に起因するのであって、カネや〔空虚な〕議論に起因するものではないのだ」と述べた。
エマーミー=カーシャーニー師はその上で、政府による全問題、特に経済問題の解決に期待を表明した。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32163 )