世界学力調査 PISAランキング、トルコは最下位グループ―65カ国中45位
2013年12月04日付 Zaman 紙


PISA(OECD生徒の学習到達度調査)の調査によると、トルコは読解の分野で475ポイントを取って65か国中第40位となり、数学の公式理解の分野では下から3番目であった。

40万人の学生が参加した世界で最も大規模な教育調査によると、トルコの中等教育の質は65か国中第44位であった。トルコは教育の平均がベトナム、セルビア、そしてエストニアのような国々の下位に留まったが、理科と文章理解のカテゴリーでは最も大きな進展を記録した国々の中に入った。

国際連合に属する経済協力開発機構(OECD)が実施するPISAの教育調査(結果)が、昨日パリでを発表された。65か国で実施され、数学、文章理解、理科のカテゴリーにおける達成度を比べる調査によると、トルコの中等教育の質は第44位であった。15歳の学生たちに対して実施された調査は、トルコが教育の平均点の点で、ベトナム、セルビア、エストニアのような国々より下位に留まったことを示した。数学の公式理解のカテゴリーでは、下から3番目であった。一方トルコは、理科と文章理解のカテゴリーでは、最も大きな進捗を達成した国々の中に入った。これは過去に調査が行われた年を見と比べ、トルコの教育開始年がはじまったことが影響を与えたという。PISAのトルコ担当であるフランチェスコ・アヴィッサティ氏は、トルコが教育分野でOECDの平均のかなり下位に属していたにも関わらず、所得水準の低い地域に優先的な投資が行われたことが、教育における機会均等や男女平等に部分的な改善をもたらしたと述べた。PISAが実施した2012年の調査では、1位から3位を中国、シンガポール、香港が占める一方で、最下位はペルーであった。

PISAの調査は、これまで2000年、2003年、2006年、そして2009年に実施された。トルコは2003年から2006年にかけては下落を経験したが、最近6年間では達成度が部分的に上昇した。しかし順位に変動はなかった。65か国で40万人の15歳の学生に対して行われる世界で最も大規模な教育調査は、数学、文章理解、そして理科のカテゴリーにおける達成度を比較する。この調査は、国の中等教育の質に対して行われる最も重要な参照基準とされている。調査では15歳の学生が、私立学校もしくは国立学校の区別をせずに3つのカテゴリーにおける達成度が様々なテストで判定される。

PISAの2012年の調査では上海が1位であり、シンガポールが2位であった。トルコは最近10年で数学で平均3.2ポイント、読解で平均4ポイント、そして理科では平均6ポイント上昇したにも関わらず、2012年もクロアチア、セルビア、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、リトアニアのような(トルコが)属すグループの国々の下位にとどまった。

PISAの調査報告では、トルコとならび、チュニジア、ブラジル、メキシコのような成績の達成度が低い国々が2009年の結果と比べるとより良い結果を得たと発表された。PISAの結果によると、トルコの収入レベルが低い地域で学ぶ学生の教育の質が上昇した。しかしPISAのテストで良い成績を取った生徒の割合はOECDの平均よりもかなり少ない。

トルコは読解分野では475ポイントでOECDの平均よりも下位に留まり、第40位となった。しかしPISAの調査報告では、トルコは読解分野においてここ3年で平均5ポイントの上昇を記録したと述べられた。トルコはこの上昇により読解分野においてカタールとセルビアに次いで最も大きな進捗を記録した3番目の国となった。

トルコは、理科の分野でもやはりOECDの平均を下回り第42位となった。学問分野で最も成績の低い国の一つではあるが、トルコはここ3年で年ごとに6ポイントの上昇を示している。学問分野においてOECDの平均を下回った国々の中で、最も早い改善を示した国はカザフスタンと並んでトルコであった。PISAの調査報告によると、トルコの学生のうち高い成績をとった学生の数こそ増加しなかったものの、低い成績をとった学生の数は相当な減少を見せた。

トルコは数学の公式理解の分野では65カ国中第62位、数学公式の分野では第25位、応用数学の分野では第30位となった。

PISAの2012年の調査報告では、トルコはドバイ、カタール、イスラエルのような国々と共に数学、読解、理科の分野で平均点を上昇されたことで目立っており、「トルコは低い成績をとった生徒や学校を対象とした政策をとって、もっとも必要性の高い地域や学校に投資した。その結果、短い期間のうちに目に見える成果を上げられることを明らかにした。」と述べられている。

PISAのトルコ担当であるフランチェスコ・アヴィッサティ氏は、トルコが教育の分野でOECDの平均を大きく下回るにも関わらず、所得水準の低い地域に優先的に投資が行われたことが、教育における機会均等や男女平等に部分的な改善をもたらしたと述べた。ザマン紙のインタビューに応えたアヴィッサティ氏は以下のようにも話した。「トルコにおける最も大きな教育の問題の一つが教室における規律の無さです。ここ10年でこの問題に対する苦情は減りましたが、依然として教師が静かな環境で授業を始めるのが困難である数少ない国の一つです。」

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( 翻訳者:小瀬康太郎・松井友紀 )
( 記事ID:32172 )