イラク:テヘランとの経済協定に署名
2013年12月04日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■イラク代表団、テヘランで数件の経済協定に署名予定

【アリー・ヤースィーン 】

イラクとイランの政治的・経済的関係と、シリア危機に加え、イラクと地域のテロリズム対策、また核計画問題に関する大国とイランの合意など、これらは、昨日テヘランに到着したヌーリー・マーリキー首相率いるイラク代表団にとっても、イランの閣僚たちにとっても、最も主要な議題である。

政府代表団のトップを切って首相は、水曜朝にイランに到着していた。代表団は国家安全保障顧問ファーレフ・ファヤード氏や、女性と若者関係省大臣、国会議員一名から構成されている。

アラブ問題とアフリカ問題担当のイラン副外相フサイン・アミール・アブドゥッラー・ヤーン氏は、マーリキー首相出迎えの際、テヘランのメフラバード国際空港で行われた記者会見で、「イラク代表団の訪問は、共通問題や両国を結びつける戦略的パートナーシップの議論のためのみならず、テヘランと5+1(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国、ロシア)の核合意到達の祝辞と考えられる」と述べた。また「イラクとイラン双方が、シリア危機を含めた地域問題について議論する予定である」とつけ加え、さらに「両国の経済協定署名の可能性」を指摘した。

イラン駐在のイラク大使ムハンマド・マジード・シャイフ氏は、「イランの高官とマーリキー首相が会談すること」を強調しつつ、同首相率いる政府代表団のテヘラン訪問が「極めて重要である」と、述べた。

シャイフ氏が記者会見で述べたところによると、マーリキー氏のイラン訪問は、とくにイラン・イスラーム共和国の大統領としてロウハニ氏が当選して初めての訪問であり、現在の地域における微妙な状況の中で極めて重要である。加えて「地域の隣国間の相互理解、とくにイランとイラクのそれは、現在の微妙な状況に照らし合わせると非常に重要さをもつ」とした。

シャイフ氏はさらに、イランへの訪問とイラン高官との会談は、イラク高官にとっても非常に重要である。なぜなら、これらの会談は、イラクにとって重要な利益と成果をもたらし、地域の状況についての相互理解を深めることにもなるからだ。

さらに、「テヘラン訪問中に、イラク首相の予定のひとつとして、シリア情勢の進捗を含む最も重要な地域問題について、イラン高官との会談を行なう」と述べた。

シャイフ氏は、「ロウハーニー大統領のバグダード訪問の予定はない」としつつ、「イラン外相ムハンマド・ジャワード氏の訪問が両国関係のさらなる強化非常に重要な一歩であったように、ロウハーニー氏のイラク訪問はその両国間関係発展に大きな重要性をもつ」と加えた。

また同氏は「イラン高官と地域の高官による相互の訪問によって、関係を著しく進展させる事ができるだろう。イラクはイランや地域諸国との関係発展を歓迎する」と述べた。

またこうも述べた。「全ての国は、シリア危機は政治的手段で対話と交渉に基づき解決されねばならないとの結論に至った。武力や外部からの侵略的介入では、シリア問題の解決をもたらすことはできない」とし、「シリア問題に対するどんな解決策も、シリア自身から出され、シリアの国民が受け入れるものでなければならない。彼らは自分で自国の運命を決定する必要がある」と続けた。

イラン外務省の報道官マラディーヤ・アフハム氏は、一昨日(3日)、「イラク首相は訪問中、両政府間の協力に向けての様々な局面の協議のために、ロウハーニー大統領や多くのイラン高官と会談する予定である」と発表した。

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( 翻訳者:田所眞帆 )
( 記事ID:32180 )