ダヴトオール外相、キプロス問題でギリシャ外相と会談
2013年12月13日付 Hurriyet 紙
トルコとギリシャは、キプロス問題についての共同声明で合意に達し、短期間のうちに解決のための話し合いを始めるために、北キプロス・トルコ共和国 (KKTC)と南キプロス政権を後押しすることで合意した。
アフメト・ダヴトオール外相は、アテネでまずアントニス・サマラス首相と、続いてエヴァンゲロス・ヴェニゼロス外相と会談し、ヴェニゼロス外相との共同記者会見で、ちょうど三回、アテネからKKTCに移動することになると述べながら、トルコはキプロス問題に関して短期間のうちに議論を始めたいと思っており、解決のために政治的意思を示したいと語った。
ダヴトオール外相は、「トルコとギリシャは、同じような目線に立つことで、キプロス島のことも同じように考えられるようになるでしょう。両国には解決のための考え方に相違はありません。キプロス問題は50年もの間続いています。あらゆることを話しあい議論しあいました。新たな要求がだされれば(南キプロスを指す)、結果を出すことはできません。議論する時が来ました。東地中海の平和はキプロスから始まるのです」と語った。
ダヴトオール外相は、トルコーギリシャ関係は近年、世界でモデルケースと取り上げられていると説明し、「この伝統を続けましょう。近年の両国関係は驚くべきものです。例えばトルコ航空機(THY)にギリシャ人パイロットがいるのを見て非常に嬉しかったです」と話した。
また、1月1日からギリシャがEU議長国になることは、トルコとEUの関係においてチャンスと考えていて、ギリシャが議長国となるこの期間に可能な限り新たな展開が訪れることを期待していると語った。
アテネにモスクが設置されることや、オスマン帝国時代から残る非常に貴重な建築物であるフェトヒイェ・モスクの改修に関して、ダヴトオール外相はヒュリエット紙の質問に答え、「ギリシャ政府が進めた一歩にとても満足していて評価しています。私はアテネが大好きです。かつて2001年にアテナを訪問した際、アクロポリスに感動しましたが、崩れゆくフェトヒイェ・モスクを悲嘆しながら見ていたものです」と話した。
外相はトルコでの教会の改修についても言及し、「アヤソフィアを大切に思っています。セラーニキ(テッサロニキ)のアラジャ救貧施設にエロティックな展示物が展示されたこと、あるいは少し前まで、かつてイスラム教徒の礼拝の場であったところでポルノ映画が上映されたことは、私たちを不快にさせたものでした」と話した。
ヴェニゼロス外相はトルコがEUとの間で、不法移民の送還に合意、調印することがギリシャにとっては不可欠であり、トルコ国民に対するビザ廃止にむけ喜んで対応したと語った。キプロス問題については「いくつかの問題は(共同声明)前もって明確化することが重要です。キプロスの住民が受け入れられるような解決策を支持します。EUでトルコにとってのさらなる展開が訪れれば、キプロスでのプラス成長の助けになるでしょう」と語った。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:32279 )