降雪の道で立ち往生、2日間支援待つトラックの列―シュルナク・マルディン間
2013年12月13日付 Radikal 紙
ジズレ-ヌサイビン間の歴史あるシルクロードで、降雪により閉鎖された道に取り残された何百人もの通行者が2日間救助を待っている。通行者たちは降雪の後、何台かのTIR(国際道路輸送)のトレーラーがスリップして交通がマヒしたと語った。通行者の一人、ユスリ・アトルさんは、空腹の危険に直面しており、道を開くための作業は全く行われなかったと語った。アトルさんはディヤルバクルで死産をし、亡くなった赤ちゃんの遺体を持ってイラクに帰ろうとした女性の状態が重傷だったと述べ、「この地域の県庁や災害緊急時対策庁などあらゆる関係者をあたったが、解決策は見つからなかった。ここで助けがくるのを待っている」と話した。
2日間の断続的な降雪により、シュルナクの中心の村々やシュルナク-ウルデレ間、ベイテュシュシェバプ郡に属する村々への交通が未だ断たれている一方、 ハッキャーリ-シュルナク間とシュルナク-エルフ間の道路も閉鎖されている。シュルナクのバルヴェレン町には昨日の朝から電気が寸断されている一方、シュルナクの中心では市役所が市内の除雪作業を続けている。市民もショベルで2日間の豪雪で埋まった車や家の屋根の雪かきを始めた。シュルナクの中心で1メー トルに達した降雪量は、高地やベイテュシュシェバプ郡では1,5メートルだった。除雪作業の遅れに市民は反発を示している。ミディヤト-イディル-ジズレ間、ハッキャーリ-シュルナク間、エルフ-シュルナク間の道路は雪や猛吹雪、雪崩により閉鎖されている。
■イディルでは命の危険。道路は閉鎖され、店主たちは店を開けない
シュルナクのイディル郡で2日間続いた降雪は人命をも危険にさらした。イディル-ミディヤト間の道路で36時間足止めをくらった約50台の車が郡の軍警察部隊により救助される一方、道路の閉鎖により足止めをくらった人たちはカララル町で待機させられた。郡で家から出られない店主たちは店を開けられなかった。陸運局、村落サービスセンター、石油・ガスパイプライン輸送株式会社、市役所の重機が郡の中心で道を開き、足止めをくらった市民を救助するために使われている。この地域で陸運局が合計2~3台の車両を所持していることに反発した市民たちの救助には兵士たちが向かった。兵士たちは困難な状況にもかかわらず、イディル- ヌサイビン間の道路で足止めをくらった、村の学校に勤める教師たちも乗っていた20台の車両を救出した。現在も閉鎖されているイディル-ミディヤト間の道路にはいかなる作業も行われていないことが反発を招いている一方、道路で足止めをくらった、外国人を含む200人が郡庁によって学校の宿泊所と教員宿舎に送られた。
■陣痛の女性を病院に届けた
イディルまで20キロメートルの距離にあるウラク村で陣痛となったネジャト・ムンガンさんの救助に郡の軍警察部隊が向かった。20キロメートル離れた村へ4時間かけてようやく着いた郡警察部隊は、ムンガンさんとその親戚を連れて郡の中心へ出発した。4時間かけてイディル国立病院に着いた部隊は妊娠中の女性と親戚を病院に滞在させた。病院のドアで待っていた産婦人科医のヤフヤ・ドアン氏と助産師たちはムンガンさんをすぐに出産体制に入れた。妊娠7か月半だったムンガンさんは問題なく出産した後、1900グラムの男の子があらわれた。健康状態も良好な赤ちゃんは出生体重が小さかったためにジズレ国立病院で送られた。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:32282 )