凍り付いたロバの群れ、救出
2013年12月13日付 Hurriyet 紙


シャンルウルファ件のスィヴェレキ郡で、寒さと降雪により放牧されていたロバが凍結した。ニュース・ヒュッリイェト・ドットコムは、このニュースをヘッドラインで伝えた。このニュースはトルコ中で話題となり、ソーシャルメディアでは多くの人々がこのニュースについて議論した。そしてその後、まるで『私たちの家族』という映画におけるミュニル・オズクルさんの忘れがたい名場面、「私たちは素晴らしい家族だ」の台詞で知られる奇跡的なシーンが再現されたのであった。昨日の夜、郡知事と市長が行動に移った。凍結したロバらに人道的な支援の手を差し伸べ、彼らを獣医の観察下で温かい小屋に移動させたのだ。以下が人々を驚かせた事件の全貌だ。

非常に多い降雪により凍結した放牧のロバは、スィヴェレキ郡が結成した救出チームによって集められ、小屋へと運ばれた。

凍りついたロバのニュースが記事になると、スィヴェレキ郡のハムザ・エルカル郡知事とアリ・ムラト・ブジャク市長の指示で6名の救出チームが結成された。この救出チームは、カラジャダー地域のカルルク村近辺で凍結したロバらが発見された場所へと向かった。

救出チームによって体表面の氷を取り払われ、獣医による診察を受けた3頭のロバは、小型トラックに載せられて小屋へと運ばれた。弱って歩くことができなくなった子どものロバは、救出チームの人々に抱えられながらトラックへと載せられた。

セダト・クズルタシュ獣医師は、ロバらが寒さで凍死寸前であったため動物避難所を設置し、この後彼らに餌と水を与えるつもりだと話した。放牧中のロバらのために結成された救出チームの責任者であるメティン・チョクザマンさんは、郡知事と市長の指示で夜間に作業を開始したことや、今後も救出作業を継続し、動物たちが冬の間は避難所で生活できるようにすると話した。

ハムザ・エルカル郡知事は、「ロバらが凍結しているというニュースを聞くやいなや、郡全体で協力して動物たちを郡の避難所に運んできました。救出チームは今後も農村部を周り、放牧されている動物らを避難所へと運びます」と話した。

凍りついたロバらの光景を前にして驚いた村人たちは、一部のロバを小屋に運んだ。

スィヴェレキ郡から35kmほど離れた場所にあるカルルク村では、昨夜から続く寒さと降雪により畑で放牧されていた5頭のロバが凍りついた。

村の中心部から1kmほど離れた場所にある空き地では、寒さから身を守る本能で互いに身を寄せて動けなくなったと思われるロバらが村人らにより小屋へと運ばれた。

スィヴェレキ郡の最高温度はマイナス2度と観測された。

一方、シャンルウルファ県スィヴェレキ郡では降雪により村の道路や、スィヴェレキ郡からディヤルバクル県へと走る鉄道が閉鎖された。

スィヴェレキ郡に多大な影響を及ぼした降雪により、約40ヶ所の村や集落の道路で行き来ができない状態になっている。スィヴェレキ郡では早朝から降り続く雪により、スィヴェレキ郡に続く40ヶ所の村と集落の道路が閉鎖された。県の特別行政官らが開通作業を続けていると伝えられた。

エヴリヤ・チェレビの有名な作品である旅行記の中でエルズルムの寒さが言及されているが、そこでは猫が屋根から屋根へと飛び移る際に空中で凍りつき、春が来ると猫の周りの氷が解けたと書かれていた。

スィヴェレキ郡のハムザ・エルカル郡知事はこのニュースに関して行った会見で、降雪がまだ続くため車を運転する人はチェーンの装着を怠らないよう警告した。
一方、スィヴェレキ郡とディヤルバクル県をつなぐ鉄道の44km地点では甚大な降雪と吹雪により、鉄道が閉鎖され車両が立ち往生した。スィヴェレキ郡の管轄からディヤルバクル県の管轄内に向かう車両は、鉄道が閉鎖されたとい情報により建物内で待機し始めた。行政官らは、降雪と凍結のため運転手らにチェーンを装着せずに外出しないよう注意喚起した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:32283 )