革命防衛隊総司令官「ミサイルは発射準備ができた状態でイラン全国に隠されている」(下)
2013年12月12日付 Jam-e Jam 紙
「科学ジハードの殉教者たち」を記念する第一回式典(2013年4月)のパンフレット。写真は「核のテロ」で死亡した科学者たち。
交渉チームは殉教者たちの血を守れ
革命防衛隊総司令官はまた、本日木曜日、イラン国営放送コンベンション・センターで開かれた会議「科学ジハードの殉教者たち」の席上、「政府関係者、特に重責を担っている〔核〕交渉チームならびに尊敬すべき大統領に申し上げたいのは、
殉教者たちの流した血を守れ、ということである」と述べた。
ジャアファリー司令官は〔‥‥〕「イスラーム的イランの今日の名誉、力、そして偉大さは、(国防、安全保障、科学ジハードなどの)さまざまな分野でわれわれの親愛なる殉教者たちが流した血に負っているのである」と述べた。
同氏はさらに、「革命から最初の10年間、安全保障、国防、ジハード、そしてそのための自己犠牲が何にも増して優先されていた。その後、科学や文化、政治の分野におけるジハード、〔特に〕
科学ジハードが注目されてきた。というのも、(進歩と正義の10年と名付けられた)革命40年紀〔※革命後30年〜40年の10年間、おおよそ2010年代のこと〕に最高指導者が目指しているのは、何よりも科学ジハードだからだ」と語った。
革命防衛隊総司令官は、イスラーム革命と「聖なる防衛」のすべての貴重なる殉教者たち、特に科学ジハードの偉大なる殉教者たち5名〔※〕を称えた上で、「この5名の偉大なる殉教者たちは、我が国のすべての革命勢力や科学者たち、大学教授らの模範である。それゆえ、〔彼らが体現する〕ジハードの精神、忍耐と堅忍不抜の精神をわれわれも追求し、今日のイスラーム革命の名誉・力強さが、次の二つの基本的特徴によって得られたものだということをしっかりと認識する必要がある。一つは神のためのジハードであり、もう一つが真理のための忍耐と堅忍不抜、抵抗の精神である」と述べた。
※訳注:「科学ジハードの殉教者」と呼ばれるのは、通常アフマディーロウシャン、レザーイーネジャード、アリーモハンマディー、及びシャフリヤーリーの4名の「核の殉教者」であるが、ジャアファリー総司令官はこの中に、「イラン・ミサイルの父」と称され、2年前に事故で亡くなったテフラーニーモガッダムを含めているのかもしれない。
ジャアファリー司令官は、我が人民も忍耐と堅忍不抜の精神をもって、敵の経済・文化・政治・安全保障の分野での脅威などに耐えているのだと強調した上で、「それゆえ、我が革命勢力、イスラームの真の戦士たちはさまざまな分野、特に科学ジハードの分野でのジハード運動を支持・支援しているのであり、この道は推進されねばならないのである」と述べた。
同氏は「政府関係者、特に重責を担っている政府の核交渉チームならびに尊敬すべき大統領に勧告しなければならないのは、殉教者たちの血を守れ、ということである」と指摘した上で、「最高指導者の意志により、《英雄的柔軟性》のもと、〔政権に欧米諸国と〕核問題について交渉・話し合いを行う許可が与えられたことは事実だが、しかしわれわれが常に注意を払うべきは、親愛なる殉教者たちの血の成果なのである」と付け加えた。
〔‥‥〕
同氏はさらに、「一部の動き、一部の柔軟性がこれまでの動き、つまり〔欧米諸国に対する〕抵抗に背反したものとなる可能性がある。それゆえ、この点で極めて微妙かつ重要なのは、〔指導部が〕決めた原理原則やレッドラインに十分注意を払うことである〔‥‥〕」と続け、さらに「神が誰よりも、体制の責任者たち全員、特に交渉チームに対して、これまで以上の恩寵を与え、殉教者たちの血が守られんことを願う」と強調した。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32290 )