クルド人国会議員も予算法案に抗議して議員辞職
2013年12月11日付 Jam-e Jam 紙


 〔イラン西部コルデスターン州〕ビージャール選出の国会議員は、コルデスターン州選出の議員らの集団辞職届が国会運営委員会に提出されたことを明らかにした上で、「もし論理に従ってこの問題〔=コルデスターン州の貧困〕を解決しようというのであれば、予算法案を作成するときに論理に従った行動を取るべきだ」と述べた。

 ビージャール選出のセイエド・モハンマド・バヤーティヤーン議員は、コルデスターン州選出の議員らが集団で辞職届を国会運営委員会に提出したことを明らかにした上で、「コルデスターン州選出議員らの集団辞職は、来年度予算法案でコルデスターン地方に割り当てられている予算額に、差別的な措置が行われていることが原因だ」と述べた。

 同氏は、「例えば、コルデスターンでの開発プロジェクトの〔予算〕額は大きく削られている。しかし、これは大統領の約束に反するものである。あるいは大統領はこのことを知らず、彼の協力者、例えば計画戦略監督局のノウバフト氏のような人物がこのようなことをしたのかもしれない。あるいはコルデスターン州に特別の関心を示した大統領の意図は、別のことにあったのかも知れない」と付け加えた。

 同議員はさらに続けて、「コルデスターンは開発段階に入るはずだった。内務大臣も〔新たに任命された〕コルデスターン州知事の紹介パーティーで、こうした約束を私たちにしてくれた。大統領も、同じ約束をわれわれにした。ところが予算法案で目にしたのは、こうした約束の反故だった」と語った。

 バヤーティヤーン議員は集団辞職をする前に、問題解決に向けて〔政府と〕よく話し合うべきだったのではないかとの指摘に、「われわれコルデスターン州選出議員は6人だ。恐らく、われわれの投票数など取るに足らないものだろう。というのも、ともかくも35名も議員がいるテヘラン州などは自分たちの意見を通すのもずっと容易だからだ」と答えた。

〔‥‥〕

 同議員はさらに、「大統領はコルデスターン州知事の紹介パーティーで、約30分間にわたってコルデスターンの開発について話をした。提出された予算法案は、大統領のお考えや話と違う。われわれは政府に、〔コルデスターン地方に〕特別の関心を抱いて欲しいのだ」と続けた。

 同議員はその上で、「予算合同委員会〔※政府が提出した予算法案を審議する委員会〕では、テヘランやその他の恵まれた州の選出議員の方が、われわれなどよりも大きな影響力をもっていることは、間違いない」と指摘した。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32321 )