イスタンブル警察、5局長が解任―収賄捜査指揮?
2013年12月18日付 Milliyet 紙


トルコを揺るがした一斉捜査の後、事態は急展開を迎えている。今朝、警察で5人の局長が解任された。解任は、イスタンブル県警察のヒュセイン・チャプクン署長が直接行ったことが明らかとなった。

チャプクン署長は、昨日行われた収賄捜査を知らされていなかったためとても憤慨し、今日の解任はこのために行われたと言われている。


Milliyet紙のホームページの報道によると、5人の局長の解任は、一斉捜査が県警察署長を通さずに行われことを理由に、県警察署長により直接行われたことが明らかになった。

イラン出身のルザ・ザッラーブや、大臣の息子三名、官僚、実業家までもが入り乱れた大規模収賄捜査後の今朝方、イスタンブル県警察において5部署の局長が解任された。

■部署のない局長

解任された中で最も興味深い局長は、今年新設された密輸担当局長のトゥールル・トゥルハル氏である。イスタンブル県警において、密輸担当局は今年、財務担当局から分かれて新設された。トゥールル・トゥルハル氏は、6月にマルディン県の密輸組織犯罪対策担当局長在任中にイスタンブルに来て、新設された局の人事調整を行っていた。まだ自身の部屋さえ持たないトゥルハル氏は、局長の椅子に座る前に解任された。

■自爆犯を捕まえた

解任された他の局長の中には、イスタンブル県治安担当局局長のエルタン・エルチュクトゥ氏もいる。 先ごろの捜査とは無関係であったエルチュクトゥ氏は、以前ガズィオスマンパシャ区の警察署長として勤めていた。エルチュクトゥ氏は、この地位に就く以前は、イスタンブル県テロ対策担当局副局長として働いていた。エルチュクトゥ氏の名前は、当時オクメイダンにて犯行に及ぼうとした自爆犯を捕まえたことによって話題となった。

■テロ対策局長も解任された

今朝、一斉捜査によって解任された人物の中には、イスタンブル県テロ対策担当局局長のオメル・キョセ氏もいた。2月7日に発生した国家諜報機構(MİT)危機後、ユルト・アタユン氏の代わりにテロ対策担当局長に就いたキョセ氏は、先ごろの捜査とは無関係であった。以前、キョセ氏が財務担当局副局長として職務に就いていた時期に、バイラムパシャにおいて地中に埋められた多くの爆弾が発見され、自爆テロをするために準備をしていたテロリストがテロ準備中に捕えられた。

■捜査を行った2人の局長

昨日の大規模収賄捜査を行った2名は、財務部担当局のヤクプ・サイグル局長と組織犯罪対策担当局のナズミ・アルドゥンチ局長であった。アルドゥンチ局長は、一時期組織犯罪対策担当局から特任局長として働いていた。エルゲネコン事件や八百長事件のような大規模捜査とマフィア組織を対象に行った捜査が話題となった。

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( 翻訳者:加園千尋 )
( 記事ID:32333 )