イラン訪問中の欧州議員団の行動に一部の国会議員が反発
2013年12月15日付 Jam-e Jam 紙

 〔イラン訪問中の〕欧州議員団はイランでの最初のプログラムの一つとして、最近釈放されたばかりの弁護士ナスリーン・ソトゥーデと面会した。同議員団は以前、イランが特定の政治活動家との面会に同意しなかったことを理由に、テヘラン訪問をキャンセルしたことがある。

 この面会での話題の中心は、イランにおける人権状況をめぐるものだったと言われている。ドイチェ・ヴェレのウェブサイトが伝えたところによると、この議員団はイラン人映画監督のジャアファル・パナーヒーとも面会したという。ソトゥーデもパナーヒーも、ともに88年の事件〔=2009年大統領選後の騒擾〕に関わったとして逮捕されたことがある。

 欧州議員団はイランに6日間滞在し、その間アリー・ラーリージャーニー国会議長やアラーオッディーン・ボルージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長など、イラン要人と会談する予定となっている。しかし昨日、欧州議員団がナスリーン・ソトゥーデならびにジャアファル・パナーヒーと面会したことに対し、一部からは反発の声が上がっている。

 国会儀典局のセイエド・モハンマド・ヤスレビー局長はこの件について、今回の面会は国会儀典局と何の関係もなく、国会は欧州議員団のスケジュール作りに関わっていないと述べた。〔‥‥〕

 国会国家安全保障委員会のエブラーヒーム・アーガーモハンマディー議員も、欧州議員団がパナーヒーならびにソトゥーデと面会した行為は〔イランの〕安全保障に反する行為だとの認識を示した上で、「外務省及び情報省は、この件で説明責任を果たすべきだ」と指摘、さらにマシュハド選出のキャリーミー=ゴッドゥースィー議員も「国会は、欧州議員団が反乱分子〔※2009年大統領選後の抗議運動に関わった人々に対する、体制側の呼び方〕と面会したことについて、ザリーフ〔外相〕に説明を求める」と述べた。

 欧州議員団のイラン訪問が波紋を広げる中、今週テヘランを訪問する予定だったフランス議員団やクロアチア議員団は、訪問を延期した。これまでのところ、代わりの日時についての検討は行われていない。

Tweet
シェア


関連記事(情報相、政治囚らのさらなる釈放の予定を表明)
関連記事(18名の国会議員、ロウハーニー大統領にザリーフ外相の解任を求める)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32347 )