モロッコ:中央銀行は来年3.5%へ成長の低下を予想
2013年12月21日付 al-Hayat 紙
アガディールの手工芸品店(ロイター通信)
■モロッコ中央銀行は来年3.5%へ成長の低下を予想
【ラバト:ムハンマド・シャルキー】
モロッコ中央銀行は、来年の経済成長率が2.5~3.5%に低下すると予想した。好天候と、潤沢な雨のおかげでおよそ1000万トンに達した穀物の生産に支えられ、今年の成長率は5%を記録した。
中央銀行の予測は、3~3.7%の成長を見積もった国際通貨基金(IMF)の予測および国内、海外の様々な研究所の予測と一致しており、一方で、政府は4.2%と強気の見込みを出した。IMFの代表団は昨日、IMF協定第4条に基づく国内経済調査の結果報告のためのモロッコへの現地訪問を終えた。IMFはこれに先立ち、国際経済・金融情勢の変動に対処するために62億ドルの与信枠をモロッコに付与していた。
ジャン・フランソワ・ドーファン代表団長は、モロッコ経済は「財政赤字の増大と非農業部門におけるヨーロッパ危機の影響の継続にもかかわらず、農業に適した天候の到来と海外投資の流入に支えられて世界的危機に耐えることに成功し、今年は5%に達する成長を達成した」と述べた。そして同氏は、モロッコの負債は「許容できる割合に留まっており、モロッコ政府が採った措置により財政赤字は緩和されつつある」と述べた。
IMFはモロッコ政府に対し、財政均衡の実現のために発表済みの改革の継続と、より一層の輸出、成長、経済拡大の達成のために必要な競争力の確保を要請した。これらは、若者に対する更なる雇用機会の提供と、社会的弱者のための社会サービスの改善を可能にするだろう。
(後略)
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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:32355 )