■UAE:ドバイ政府は賃貸価格抑制のために介入
【ドバイ:ダラール・アブー・ガザーラ】
ドバイ首長であるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームUAE副大統領兼首相は、政策担当者に命じ、大きく上昇した賃貸価格を抑えるために介入した。賃貸価格は、ドバイ首長国が2020年の万国博覧会の開催を勝ち取って以降、不動産所有者の強欲さと、彼らによる、ときに100%増の割合に達する価格吊り上げ競争のために上昇していた。この価格上昇により、一部の賃貸者は北部首長国(註:アブダビ・ドバイ以外の5首長国)への転居を余儀なくされた。
ムハンマド首長は一昨日、不動産賃貸価格の増加は20%を超えてはならないことを定めた法令を発表した。また、ドバイ政府は発表において、法律とドバイ不動産規制庁により承認された制度の遵守の重要性を強調した。
国内・海外の経済界が、経済を競争力に頼っているドバイの住居と賃貸の価格の過度な上昇の悪影響について警告したことを受けて、介入は行われた。また、国際通貨基金(IMF)は今年7月、不動産市場とドバイの経済は回復したと述べたが、これが新たなバブルへの不安を掻き立てることとなった。そして、ドバイの債務が増加し続けていることを考慮すると、新たな混乱への対処には困難が予想される。賃貸価格の上昇は今年の初め、ドバイ首長国が2020年万博の招致レースに参加すると表明してから始まっていた。
(後略)
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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:32373 )