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法医学庁が発表した統計によると、一日に約1900人の人が国内各地で路上での喧嘩・揉め事を起こし、殴り合いや喧嘩の発展が原因で、警察や法医学庁の厄介になっているという。警察の介入なしに終わったものの、街の平穏を破壊した物理的な喧嘩や口論の件数が、この統計の数倍に及ぶことは、間違いない。
専門家らの指摘によると、法医学診察センターを訪れた人たちの半数以上が負傷しており、負傷の約2割は路上での喧嘩が原因だという。新聞やニュースサイトの事件面で目にするのは残念な事件の数々であり、これらは元々、普通の問題をめぐって起きた路上での喧嘩から始まって、流血の惨事へと帰着したものばかりなのである。
法医学庁や赤新月社救急救命センターの専門家らは、都市文化が発達していない社会の特徴として、問題・紛争の解決に、論理ではなく肉体的な力に頼る傾向があることを指摘する。自分の主張を通し、証明するために腕力を行使することは、機械的〔※〕で部族主義的な社会の特徴である。
※訳注:19世紀後半のフランスの社会学者デュルケームは、分業が未発達で前近代的な「機械的連帯」の社会と、分業の発達した近代的な「有機的連帯」の社会の違いについて論じたが、ここでの「機械的」という語はそれをなぞったものと思われる。
教育が十分行われていないことも、路上で喧嘩が多発する重要な要因の一つである。というのも、人は多くの問題〔の合理的な解決方法〕を〔教育を通じて〕学習することができるからだ。家庭は生活のコントロールの仕方を学ぶ、最も重要な場である。冷静さを保ち、慎重に考慮し、問題解決のための対策を講ずることの重要性を学ぶことは、どのライフステージにあっても、その人の生活のあり方を左右するし、またその人の将来に大きな影響を与えるだろう。
その一方で、経済的貧困がこの種の諍いを生じさせる要因となっている。金銭上の困難は時に、人の忍耐力を征服し、些細な問題で他人と喧嘩をする原因となってしまう。
生活に計画性のある人は、多くの問題を予測し、どのようなことに対しても前もって準備して行動することができる。これよって、諍いが起きたり、暴力行為や口論が起きたりする事態が防がれるのである。この反対に位置するのが、計画性もなく、日常を闇雲に送る人たちであり、そのような人は困難に巻き込まれる傾向にある。
法医学の統計によれば、諍いごとの多くは若者の間で起きている。彼らの特徴は未熟さであり、経験の少なさであり、エネルギーの多さであり、雰囲気に流されやすい性格である。彼らは他人と諍いを起こしやすい。こうした中で、諍いをコントロールするにあたって、家庭やマス・メディアが果たすべき役割は極めて大きい。両親は常に若者が誰と付き合い、どこに通い、一日をどのように過ごしているのかを、しっかりと監視する必要がある。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32424 )