欧州評議会は ―トルコもその創立メンバーの一つであるが― トルコ政府が裁判官・検察官高等委員会(HSYK)の構造改革に向けて国会に提出した改革案に反対の色を示した。欧州委員会は夕刻行った説明において、現在のHYSKが大部分においてヨーロッパ基準に適っており、司法の独立が保証されていると述べた。
欧州委員会の拡大・欧州近隣政策担当ステファン=フューレ氏のスポークスマンであるペテル=スタノ氏は、司法の独立性、中立性、積極性の観点から調査が行われたことを強調し、以下のように述べた。「委員会が過去に述べた通り、2010年の憲法改正はヨーロッパ基準にかなりの割合で適っており、司法の独立が保証されたHSYKを成立させている。」
欧州評議会人権委員のニルス=ムイズニクス氏は、HYSKの権限を制限する法案は司法の独立にとって深刻な後退になりうることを説明。ムイズニクス氏がツイッターでシェアしたこの見解は、欧州評議会メディアオフィスによって書面でも表明された。
欧州評議会とベネチア委員会は2010年9月12日に行われた国民投票の前に、HSYK改革案を大きく支持した。国民投票によって変更されたHSYKの現システムは、欧州評議会、欧州議会、欧州委員会によって評価されている。欧州委員会が9月に発表した進捗レポートでは、トルコ政府を牽制しつつ、2010年に勝ち得た成果を後退させないことが要求されている。
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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
( 記事ID:32518 )