■世界一裕福なノルウェー…サウジアラビアは二位
【オスロ:本紙】
国内通貨の面で、ノルウェー全国民が今日、億万長者になった。これは、同国が、8千2百86億6千万ドルに達する同国の政府系ファンドに関しての発表を受けてのことである。
1990年に設立された基金のおかげで、ノルウェーは世界の株式、証券、不動産市場の1%を所有するようになった。「ロイター」によると、もしこれをノルウェー国民一人当たりに分配すると、ノルウェー国民それぞれが100万クローネ相当を所有するということになる。
ノルウェーは、同国を世界で7番目の石油輸出国に押し上げた巨大な石油資源を享受しているにもかかわらず、財務大臣のシブ・ヤンセンは、このファンドは石油価格の変動や、世界のエネルギー政策の変化から次世代を守る必要があると考える。
同大臣は「相対的に短い期間の躍進の結果、天然資源から莫大(ばくだい)な収益を手に入れることのできる国の多くは、困難な時を迎える」。そしてそのことが、天然資源のみへの依存から次世代を守るための1990年の主権国家資産ファンド設立をノルウェーに促したのである。またこのファンドは国家が経済的に安定することに貢献する世界的貿易の代替案を保証するものでもある。
海外投資を専門に扱うSWF(政府系ファンド)研究所の統計によれば、政府系ファンドとされるサウジアラビア通貨庁(SAMA)の海外資産部門においてサウジアラビアは、2013年8月までに6千7百59億ドル相当を達成し、これによりサウジアラビアは外国投資の規模で世界第二位となった。
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( 翻訳者:西村早奈恵 )
( 記事ID:32528 )