昨晩YouTubeが、UyduNetとTurknet上において裁判所の決定により閉鎖された。TTNETとSuperOnlineではアクセスの問題は何もなかった一方で、TurkNetとUyduNetでのアクセス禁止は朝方解除された。裁判所がYouTubeをアクセス禁止とした理由は、 Vimeoが閉鎖される原因となった動画が原因であったが、それが何であるかは明らかにされていない。
昨日YouTubeにアクセスしようとしたTurkNetとUydunetの利用者は大きなショックを受けた。YouTubeのページの代わりに「このページは裁判所の決定により制限されています」とのメッセージがあったからだ。サイトに何時間もアクセスできなかった一方で、このニュースが書かれたトルコ時間の11時49分頃、YouTubeは完全にアクセスが禁止された状態である。
■あるところでは閉鎖され、あるところでは開ける
ツイッター上で利用者の不満が増幅する中、我々は昨晩TurkNetのコールセンターに連絡を取った。TurkNetのコールセンターがこの件に関して行ったコメントでは、サイトは裁判所の決定によりアクセスを禁止され、TurkNetの利用者で未だにYouTubeを閲覧できる人もいるが、2週間以内にはすべての利用者のYouTubeへのアクセスが制限されると説明された。
UyduNetのコールセンターからはまた異なる返答が来た。コールセンターの関係者らは、裁判所の決定が今日下され、その日のうちに解除されたと話し、Youtubeに終日アクセスができなかったことを認めつつ、夕方ごろアクセスの問題は取り除かれたと述べた。
■YouTube
木曜日、裁判所は動画サイトなどで広まったある動画のために決定を下した。この決定は金曜夜に動画共有サイトに知らされた。Vimeoは当該の動画の視聴を制限しなかったため金曜夜閉鎖された。グーグル・トルコは当該の動画が隠しカメラで撮影されたことを理由に削除決定を出した。しかしTurkNetとUydunetは、 昨夜動画が削除されたにも関わらず裁判所の決定を考慮してYouTubeを閉鎖した。言い換えれば昨日夜、YouTubeはTurkNetと UyduNetの加入者のみ閲覧することができなかった。しかしTTNET、Superonlineや他のインターネットサービスプロバイダは、当該の動画が削除されたためYouTubeへのアクセスを制限しなかった。行動を起こしたグーグル・トルコ関係者は、情報技術・通信機構(BTK)と接触し、TurkNetとUyduNet加入者がYouTubeにアクセスするために必要な許可を得、今朝よりYouTubeにTurkNetとUyduNetからでもアクセスできるようになっている。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:32569 )