■UAE:アブダビの貿易黒字が990億ドルに到達
【アブダビ:本紙】
アブダビ(首長国)政府が昨日発表した公式数字によると、昨年の同国の対外貿易額は6,000億ディルハム(1,640億ドル)を超え(2011年比6.9%の増加)、GDPに占める貿易額の割合は約66%に達した。
またアブダビの経済報告書によれば、2012年の同国商品輸出額は4810億ディルハム(約131億ドル)を上回り(2011年比8.1%の増)、そのうちの約4510億ディルハム(1,230億ドル、2011年比6.9%の増加)が石油輸出額で商品輸出総額の93.7%を占めている。
石油以外の商品輸出額も2012年に154億ディルハムに達し、2011年と比べて34.3%もの著しい増大を示し、また再輸出額も約147億5,000万ディルハムに達して2011年に比べ27.5%増大している。一方、2012年の商品輸入額は1,189億7,000万ディルハムを超え、2011年の輸入額1,164億ディルハムよりも2.2%増えている。
アブダビの商品輸入に向けられる輸出額からの出費分は非常に高い割合で増え続けており、2007年から2012年にかけて輸入支払額は404%以上に膨らんだ。だがそのことは、アブダビの膨大な輸出収入をもってすれば、同国の開発に向けてのさまざまな需要を満たす財源の確保は万全であることを示している。輸入代金を十分カバーしうる膨大な輸出収入は主に石油の輸出に依存しており、2012年における石油輸出額は輸入額の約3.8倍に相当した。ところで輸入代金のすべてが石油収入でまかなわれているわけではなく、輸入代金の約25.3%は非石油商品輸出と商品再輸出からの収入が当てられている。
2012年のアブダビの貿易収支の黒字は3,626億ディルハム(約987億ドル)を上回り、2011年の約3,290億ディルハムを約10.2%もしのぐ大幅な貿易黒字が続いている。アブダビ政府によると、アブダビの輸出全体に占める石油輸出の重要性が貿易黒字の拡大につながっている。
(後略)
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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:32578 )