ハーメネイー最高指導者「困難克服には内なる力に頼れ」(3)
2014年01月11日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者はその上で、「以前にも表明したように、イラン・イスラーム共和国体制は、この悪魔がもたらす害悪を取り除き、困難を解決するためには、国益になると判断した特定のテーマについて悪魔とも話し合うつもりである」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は先の協議で良かった点の一つとして、イラン、イラン人、イスラーム、そしてイスラーム教徒に対するアメリカ当局者の敵意が明らかになったことを挙げ、「このことはここ数週間のアメリカ当局の発言・口調の中で火を見るより明らかであり、皆がそれを目にした」と述べた。
同師はその上で、「もしアメリカ政府が何らかのことで行動を起こさないならば〔※イランに対する軍事攻撃を指すものと思われる〕、それは彼らの無能力に原因があるのであって、敵意の不在が原因ではない。彼らはもし可能であったならば、イランの核産業の解体を行っただろうと言ったが、しかし彼らにはそれができないのである。然り、彼らには不可能なのだ。なぜならイラン国民は自らの足で立ち、自らの能力を自ら発揮する決意を固めてたからだ」と付け加えた。
革命最高指導者は、「先の協議では、アメリカの敵意が明らかにされ、また彼らの無能ぶりも明らかとなった」と強調、さらにアメリカの政治関係者や政治グループ、メディアが人権問題についてとやかく言うなど、イスラーム体制とイラン国民に対して憎しみに満ちた発言を続けていることに触れ、「誰であれ、人権について話をすることができるが、アメリカにはその権利はない。なぜなら、アメリカ政府は世界最大の人権侵害国だからだ」と指摘した。
同師はアメリカがパレスチナ人民、なかでも虐げられしガザの人々に対するシオニスト略奪体制の圧制・悪行をアメリカが継続的に支持・支援し、これらの人々に対して最低限の食料・医療上の便宜が届けられるのも邪魔立てしていると指摘した上で、「果たしてこれらの事例は、人権に対する抑圧・違反ではないのだろうか。果たしてこのような状況で、彼らは人権を口にすることに羞恥心を感じないのだろうか」と述べた。
イスラーム革命最高指導者はグアンタナモ刑務所の閉鎖を約束したアメリカ大統領の選挙公約が、〔オバマ大統領当選から〕5年が経った今も実現されていないと指摘した上で、「アメリカの無人航空機によるパキスタン・アフガニスタン両国民に対する攻撃、その他数千にも及ぶ犯罪行為の数々、さらには世界中で彼らが犯している犯罪行為の知られざる手法、これらはすべてアメリカの反人権的な真の本質を示しているのである」と述べた。
同師はさらに、「われわれはアメリカならびに多くの西洋諸国を、人権侵害で告発している。われわれは国際世論という法廷の前で、彼らを問い詰めているが、彼らはいまだ何の回答もしていない」と強調した。
同師はまた、「イラン国民は至高なる神に依拠して、あらゆる障害を克服し、崇高なる目的を達成させるだろう」と指摘した。
同師は演説の別の箇所で、イスラーム革命勝利後のさまざまな時期、特に極めて重大な時期にゴム市民が果たしてきた役割には卓越したものがあると指摘し、「ゴムはシーア、そしてイスラームの宗教指導者たちの中心地であり、イラン・イスラーム共和国の偉大さの象徴だ」と強調した。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:18072790 )
( 記事ID:32582 )